照葉樹

常緑の森に宿る祈りと記憶。落葉しない葉が語る、時を超えて続く命のかたちを描く終章。

海辺や岩場に生きる常緑樹ウバメガシ。乾きと潮風に耐え、火と森と人をつなぐ南の境界の木を描く。

神社の森を包む常緑樹シラカシ。冬も葉を落とさず、静けさと祈りの空気を保つ神域の木。日本の照葉樹林を象徴するこの木が、人の暮らしと信仰にどのように根付いてきたかを描きます。

街の中に生きる常緑樹アラカシ。強くしなやかに人と共にある木として、都市に残る森の記憶を描く。

スダジイに似た穏やかな常緑樹、ツブラジイ。風に強く、人の暮らしに寄り添ってきた静かな南の木を描く。

照葉樹林を代表するスダジイ。南の森を支える常緑の巨木であり、動物と人に実りを与える母なる存在。

シイ・カシの森を満たす香りと湿り。樹脂の息づかいと雨の空気が織りなす、南の森の肌感覚を描く。

冬のない南の森にも、光でめぐる季節がある。照葉樹が受けとめる光の角度と、静かな時間の流れを描く。

照葉樹の森に響く湿った音。葉が音を抱き、光と影の中で息づく南の森の響きを描く。

照葉樹の森を通り抜ける風。湿りを運び、森の体温を保つ流れ。常緑の森の中にある静かな風の道を描く。