春の草地で、
ひときわ早く動き始める黄色がある。
キチョウは、
本格的な春を待たずに姿を現すチョウだ。
まだ花の少ない季節、
低い草の上を、軽く、速く飛ぶ。
この回では、
キチョウを「季節の先触れ」として、
草地と時間の使い方から見ていく。
🧾 基礎情報
- 分類:昆虫綱/チョウ目/シロチョウ科
- 和名:キチョウ
- 学名:Eurema mandarina
- 英名:Common Grass Yellow
- 分布:日本全土、東アジア、東南アジア
- 生息環境:草地、河川敷、里山、農地周辺
- 出現時期:3〜11月(暖地では通年)
- 世代数:年3〜5回(多化性)
- 越冬:成虫
- 大きさ:開張35〜45mm(目安)
- 成虫の食性:花蜜
- 幼虫の食草:マメ科(カワラケツメイ、ハギ類など)
- 見分けポイント:黄色い翅と黒い縁取り
- 保全:現状安定
🦋 目次
🦋 1. キチョウという存在
キチョウは、
小型で明るい黄色の翅を持つチョウだ。
その色は、
春先の枯れ草や、
まだ緑の薄い草地によく映える。
大型種のような存在感はないが、
季節の動き出しを知らせる色として、
確かな印象を残す。
🌱 2. 早春に動ける理由
キチョウは、
成虫で冬を越すチョウのひとつだ。
そのため、
気温が少し上がるだけで、
すぐに活動を再開できる。
- 越冬:成虫越冬
- 活動開始:早春
- 利点:競争相手が少ない
早く動けることは、
繁殖の機会を増やすことにもつながる。
🐛 3. マメ科植物との関係
キチョウの幼虫は、
マメ科植物を食べて育つ。
マメ科植物は、
草地や河川敷に広く分布し、
春先から芽吹く。
この植物の性質が、
キチョウの早い活動とよく噛み合っている。
植物の季節と、
チョウの生活史が、
同じ速度で進む関係だ。
🪽 4. 草地を使う飛び方
キチョウの飛び方は、
低く、速く、直線的だ。
草丈の低い場所を選び、
風の影響を受けにくい高さを保つ。
これは、
草地という開けた環境で、
効率よく移動するための行動だ。
キチョウは、
草の高さと季節に合わせて、
行動のリズムを調整している。
🌞 詩的一行
キチョウは、春の入口を、黄色で知らせている。
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