生物多様性

世界のNEWS

金の谷に追われるオランウータン― 世界最希少の類人猿「タパヌリ」が再び絶滅の縁へ ―

インドネシアのタパヌリ・オランウータンが、金鉱山の拡張計画により再び絶滅の危機に直面している。推定800頭未満の世界最希少の類人猿。生息地の分断、森林劣化、開発と保全の葛藤など、最新研究と国際的議論をもとに現状を解説する。
地方のNEWS

消えゆくいのちをどう守るか

環境省は2025年12月、絶滅のおそれのある野生動植物を守るため「種の保存法」の見直しに向けた検討会を開催する。制度の実効性、生息地保全、情報公開の課題など、日本の生きもの保護が大きく変わる可能性を詳しく解説する。
地方のNEWS

自然資本を「成長の土台」として見直すとき― 生物多様性と経済成長の両立をめざす提言(2025年11月18日)

経団連が「自然資本」と「生物多様性」を経営の中心に据える新提言を公表。森や海、里山の生態系を守りながら、企業活動と成長を両立させるための方向性を示しました。自然と経済の関係を見直す重要な一歩です。
世界のNEWS

アデリーペンギンのヒナが育たない年― 南極の海氷が変える繁殖のゆくえ(2025年11月)

南極のアデリーペンギンコロニーで、ヒナがほとんど育たない「繁殖失敗」の年が増えています。海氷の割れ方や残り方の変化が、親鳥の採餌とヒナの生存にどのような影響を与えているのか、最新の観察結果を解説します。
世界のNEWS

森の奥でまだ続く物語 ― アマゾンで新種サル4種を発見(2025年11月21日)

アマゾン熱帯雨林の未踏査域で、新種のサル4種が発見された。音声解析とDNA調査で明らかになった“隠れた多様性”と、森林伐採が進む地域で残された最後のゆりかごを伝える世界自然ニュース。
世界のNEWS

乾きゆく湿地で見つかった“失われた魚” ― Moema claudiae 再発見(2025年11月16日)

20年以上姿を消していた年魚 Moema claudiae が、ボリビア東部の脆い湿地で再発見。短い雨季にだけ現れる池で命をつなぐ“小さな魚”が示す、気候変動下の湿地保全の重要性を伝える最新の生物ニュース。
世界のNEWS

「森に咲く星」― インド北東部の山林で、希少ホヤ2種を新記録(2025年11月10日)

インド・アルナーチャル州の山林で、希少なホヤ属植物2種が新たに記録。分布は数キロ四方に限られ、保全が急務とされる。森に咲く“星の花”が示す熱帯林の豊かさと脆さを伝える最新の自然ニュース。
イネシリーズ

🌾 イネ15:水田生態系 ― 田んぼに息づく小さな世界

水田生態系について、ミジンコやドジョウなど小さな生き物、藻類や植物、鳥の働き、水と土の循環が稲の生育を支える仕組みをわかりやすく整理して解説します。
世界のNEWS

森の声を聞く会議 ― コンゴ盆地と25億ドルの約束(2025年11月7日)

アフリカ・コンゴ盆地の森を守るため、世界が25億ドルを拠出。COP30で生まれた新たな国際基金「Belem Call」。森の呼吸と人の未来を結ぶ、静かな約束の物語。
ピックアップ特集

📖 記録に残すということ ― 絶滅と標本の意味 ―

絶滅した生き物を前に、人は何を残せるのか。標本や観察記録が伝える時間の記憶と、未来への手紙としての意味を探る。