🌱定義
「根(ね)」とは、植物が土の中に伸ばし、水や養分を吸い上げ、体を支える部分のこと。
目に見えないところで働き、植物の生き方そのものを決める重要な器官。
根は、水・土・空気の状態にもっとも敏感で、
その土地の環境をまっすぐ映している。
🌾もう少し深く
根は、土の中に広がりながら
細根(さいこん)という細い根で水分と栄養を吸収する。
根の先端には**根毛(こんもう)**が伸び、
土粒のすき間から水をつかまえるように取り込む。
また、根は
- 自分の体を支える
- 水分の調整をする
- 地面の中の空気と触れ合う
- 他の植物や菌類と情報をやりとりする
など、多くの働きを受け持つ。
森では、木と木の根が
**菌類(菌根菌)**を通してつながり、
栄養を分け合うことも知られている。
根の広がりはそのまま
「植物がどんな土地に生きているか」を示す。
🌬使われ方
「根」は自然以外にも象徴的に使われる。
- 根を張る(定着する)
- 根気、根本
- 地域の“根づく文化”
- 料理(大根、根菜)
自然界では“支えるもの”、
ことばの中では“本質・土台”を表す言葉。
💬使用例と観察
雨上がりの森で倒木を見ると、
根は複雑に広がり、
土と空気に触れていた跡がよくわかる。
その一本の木が、
どれほど深く土地に関わりながら生きていたかが伝わってくる。
実際に記事内で使用した例:
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