🐻熊19:闇と光 ― 熊という比喩

― 心の森を歩く影 ―


🗂目次


分類:象徴動物
象徴圏:心理・神話・文学
主題:熊の二面性(闇/光)
象徴:恐れ・再生・赦し・原初の心
関連語:闇,光,再生,象徴,内なる自然


🌑闇としての熊

夜、森を歩く熊は、
人が触れたくない部分の象徴だ。
怒り、欲望、暴力、孤独。
人の心の底に潜む、
“理性の届かない場所”を体現している。

熊を恐れるのは、
その中に自分を見るからだ。
人は熊に、
自分の闇の形を重ねてきた。


🌕光としての熊

けれど熊は、
闇の中だけにいるわけではない。

雪解けの季節、
母熊が子を連れて巣穴を出る姿は、
命そのものの光だ。

その体温、
その毛並み、
その目のやさしさ。

それは“生きること”の強さであり、
赦しでもある。
熊の中には、
世界をもう一度照らす再生の力がある。


🪞心を映す森

熊は、人の心の鏡だ。
怒りも、慈しみも、
その姿の中にある。

闇を抱くことも、光を信じることも、
どちらも「生きる」という行為の一部。
熊という象徴は、
その両方を受け入れるためにある。


🌌闇と光のあいだで

森の奥、
木々の影と光が交わる場所で、
熊がひととき立ち止まる。

その姿は、
まるで人の心の“かたち”のようだ。

闇に潜り、光を探し、
再び闇に戻っていく。

それは恐れではなく、
生き続けることそのものの姿。

熊が歩く森は、
人の心の中にも続いている。


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