【基礎情報】
- 分類:哺乳綱/翼手目(主にヒナコウモリ科の一部)
- 区分:食性グループ(魚食・肉食)
- 対象:魚類や小型脊椎動物を捕食するコウモリ類
- 英名:Fish-eating bats / Carnivorous bats
- 学名:—(複数属・少数種を含む)
- 分布:中南米・アフリカ・アジアの一部
- 生息環境:河川・湖沼・湿地・森林
- 体長:約7〜14cm
- 体重:約30〜80g
- 主な食性:魚類・小型哺乳類・両生類など
- 活動:夜行性
- ねぐら:洞窟・樹洞・建物
- 繁殖:多くは年1回・1産1子
- 寿命:10〜20年程度
- 冬眠:地域差あり(多くはしない)
- 保全:分布域が限定的で脆弱な種が多い
コウモリは、昆虫だけを食べる動物ではない。
一部の種は、魚や小動物を捕らえ、 捕食者として明確な役割を持って生きている。
この章では、魚食・肉食という、 コウモリの中でも限られた生き方を見ていく。
🦇 目次
- 🐟 1. 魚を食べるコウモリ ― 水面という狩場
- 🦴 2. 肉食という選択 ― 小型捕食者として
- 🎧 3. 反響定位の応用 ― 水と動きを読む
- 🌍 4. 数が少ない理由 ― 成立条件の厳しさ
- 🌙 詩的一行
🐟 1. 魚を食べるコウモリ ― 水面という狩場
魚食コウモリは、 水面近くを低く飛び、魚を捕らえる。
代表的な種として、次のコウモリが知られている。
- オオウオクイコウモリ(Noctilio leporinus) 中南米に分布。水面を掠めるように飛行し、魚を捕獲。
後肢や爪は発達し、 水面に触れても姿勢を崩さない。
空と水の境界を狩場にする、 非常に特殊な捕食者だ。
🦴 2. 肉食という選択 ― 小型捕食者として
肉食コウモリは、 昆虫よりも大きな獲物を捕らえる。
- 対象:小型哺乳類・鳥・カエル・トカゲ
- 方法:奇襲・地表からの捕獲
- 頻度:常食ではなく補助的
代表例として、 スペクトルコウモリ(Vampyrum spectrum)が知られる。
ただし、肉食は多くのコウモリにとって例外であり、 特定の環境でのみ成立する。
🎧 3. 反響定位の応用 ― 水と動きを読む
魚食・肉食コウモリも、 反響定位を高度に利用する。
- 水面:波紋や動きの変化を検知
- 獲物:位置と動きを同時に把握
- 調整:環境に応じて音を変化
とくに水面は、 音の反射が不安定な環境だ。
その中で狩りが成立するのは、 感覚と運動が高度に統合されているからだ。
🌍 4. 数が少ない理由 ― 成立条件の厳しさ
魚食・肉食コウモリが少数派である理由は明確だ。
- 環境:水域や獲物が限定的
- 競争:他の捕食者が多い
- 繁殖:少産・回復が遅い
成立条件が厳しく、 分布も局地的になりやすい。
そのため、 環境変化の影響を強く受ける。
🌙 詩的一行
魚食・肉食コウモリは、境界の場所で、生き方を尖らせてきた。
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