- 分類:鳥類/チドリ目/カモメ科(カモメ属 Larus)
- 学名:Larus argentatus(※広義のセグロカモメ類)
- 和名:セグロカモメ
- 英名:Herring Gull
- 分布:北半球広域(日本では主に冬鳥として沿岸部に飛来)
- 体長:約55〜67cm 翼開長:約125〜155cm 体重:約0.8〜1.3kg
- 生息環境:海岸、港湾、河口、内陸水辺
- 食性:魚、甲殻類、貝類、残滓など雑食性
- 繁殖:北方の沿岸・島嶼で集団繁殖(2〜3卵)
- 特徴:灰色の背、白い体、黄色い嘴と赤斑
- 観察ポイント:冬の港や海岸で最もよく見られる大型カモメ
- 保全:LC(低懸念)
港や海岸で「カモメ」と呼ばれる鳥の多くは、
実際にはこのセグロカモメ類である。
大きな体、落ち着いた色合い、堂々とした立ち姿。
派手さはないが、どこか基準点のような存在感を持つ。
セグロカモメは、カモメという言葉の輪郭を形づくってきた鳥だ。
🕊️ 目次
🪶 1. 「カモメらしさ」の基準
セグロカモメは、体格・色彩・行動のすべてが中庸だ。
極端に特化せず、どの環境でも安定してふるまう。
そのため、
人の目に「これがカモメだ」と映りやすい。
標準的であることは、目立たないことではない。
多くの環境に適応できる完成度を意味している。
🌊 2. 海辺でのふるまい
セグロカモメは、
海面近くを飛び、砂浜や防波堤で休息する。
魚を狙うだけでなく、
打ち上げられた生物や漂流物も利用する。
飛びすぎず、歩きすぎず、
その場に応じた距離感を保つ。
🏙️ 3. 人のそばで生きる理由
港や都市に多いのは、
人に慣れているからではない。
もともと、
人工物に似た岩場や開けた場所を使ってきたため、
人の環境を読み替えやすいのだ。
人と近いが、依存しすぎない。
その距離感が、長く共存を可能にしている。
🔍 4. 似た種との違い
セグロカモメ類は、識別が難しいグループでもある。
オオセグロカモメ、カモメなどと混同されやすい。
- 背の色:オオセグロよりやや淡い
- 体格:カモメより大きい
細部を見比べることで、
「標準型」である理由が見えてくる。
🌊 詩的一行
セグロカモメは、基準になることで、海辺の風景を支えてきた。
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