🍁 モミジ13:オオモミジ ― 大きな葉を持つ近縁種 ―

モミジシリーズ

同じモミジでも、
葉を見た瞬間に「大きい」と感じるものがある。

切れ込みは浅く、面積は広い。
細やかさよりも、量感が先に伝わってくる姿。

それが、オオモミジだ。
イロハモミジやヤマモミジと並びながら、
少し違う方向で成立してきた近縁の型である。

この章では、
葉の大きさを特徴とするオオモミジの性質を見ていく。

【基礎情報】

  • 分類:ムクロジ科・カエデ属
  • 和名:オオモミジ
  • 学名:Acer amoenum などとして扱われることが多い
  • 分布:日本(本州・四国・九州)
  • 生育環境:山地林、谷沿い、やや湿り気のある場所
  • 樹高:10〜15m程度
  • 葉:大型、裂片は浅く幅広い
  • 花:春、小型で目立たない
  • 実:翼果、秋に成熟
  • 紅葉:黄〜橙が中心、赤が混じることも
  • 見分けポイント:葉の大きさ、切れ込みの浅さ

🍁 目次

🍃 1. オオモミジの位置づけ ― 量感のあるモミジ

オオモミジは、
モミジ類の中でも葉が大きく、存在感がある。

分類上は、イロハモミジやヤマモミジと近縁で、
独立種・変種・系統としての扱いは文献によって異なる。

ただし現場では、
葉の大きさという明確な特徴によって識別されてきた。

🍂 2. 葉の特徴 ― 大きさと切れ込み

オオモミジの葉は、手のひらより一回り大きいこともある。
裂片は浅く、幅が広い。

この形は、
細かく裂ける葉に比べて、
光をまとめて受ける構造だ。

風の影響は受けやすいが、
葉そのものの強度で補っている。

🌲 3. 生育環境 ― 湿り気を好む傾向

オオモミジは、
谷沿いや斜面下部など、
比較的水分条件のよい場所で見られることが多い。

土壌が乾きすぎると、
葉が傷みやすい。

この点で、
環境への要求はやや限定的と言える。

🎨 4. 紅葉の傾向 ― 黄色寄りの色合い

オオモミジの紅葉は、
鮮紅色よりも、黄色や橙色が目立つ傾向がある。

条件によって赤が混じることもあるが、
全体としては柔らかい色合いだ。

量感のある葉が一斉に色づくことで、
面としての紅葉景観をつくる。

🍁 詩的一行

オオモミジは、葉の大きさで、季節をまとめて受け止める。

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