- 和名:アメリカイタヤガイ
- 英名:Atlantic sea scallop
- 学名:Placopecten magellanicus
- 分類:軟体動物門/二枚貝綱/イタヤガイ目/イタヤガイ科(Pectinidae)
- 分布:北西大西洋(北米東岸)
- 生息環境:沿岸〜大陸棚の海底(砂礫・砂泥)
- 食性:濾過摂食(主に植物プランクトン)
- 特徴:大型化しやすい/厚みのある殻/漁業資源として重要
ホタテは、日本だけの貝ではない。
大西洋にも、
同じ設計思想を持ったホタテがいる。
アメリカイタヤガイは、
北米東岸の冷涼な海で、
長く人と関わってきたホタテだ。
姿は似ている。
だが、環境と歴史が違えば、
その役割も少しずつ変わる。
🦪 目次
🦪 1. アメリカイタヤガイという種
アメリカイタヤガイ(Placopecten magellanicus)は、
イタヤガイ科の中でも、
北大西洋を代表する大型種として知られる。
分布は、
カナダ東岸からアメリカ合衆国北東部にかけての海域。
大陸棚の広がる海底で、
安定した個体群を形成する。
この種は、
北米におけるホタテ漁業の中心的存在だ。
🪨 2. 形態と大きさの特徴
アメリカイタヤガイは、
ホタテガイと同様に扇形の殻を持つが、
全体に殻が厚く、重みがある。
- 殻:厚く頑丈
- 貝柱:大きく、筋肉量が多い
- 成長:大型化しやすい
この体つきは、
比較的深い水深や、
安定した底質に適応した結果と考えられる。
泳ぐ能力は保持しているが、
頻繁に移動するわけではない。
🌊 3. 生息環境と分布
アメリカイタヤガイは、
沿岸から大陸棚にかけての、
比較的広い水深帯に生息する。
水温は冷涼で、
プランクトンが豊富な海域が選ばれる。
- 海域:北西大西洋
- 水深:数十〜数百メートル
- 底質:砂礫・砂泥
この分布は、
ホタテが冷たい海と結びついた貝であることを、
別の海でも示している。
🧭 4. 日本のホタテとの違い
日本のホタテガイと、
アメリカイタヤガイは、
よく似ている。
だが、細部を見ると、
違いが浮かぶ。
- 環境:太平洋北西部と大西洋北西部
- 殻:アメリカイタヤガイはより厚い
- 利用:底引き漁が中心(地域差あり)
日本では、
人が海に手を入れ、
ホタテの環境を管理してきた。
一方、北米では、
自然分布を基盤に、
漁業として利用されてきた歴史が長い。
同じ系統でも、
人との関わり方が違えば、
ホタテの姿も変わる。
🌊 詩的一行
アメリカイタヤガイは、別の海で、同じ設計を生きている。
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