🌸 サクラ23:サクラのこれから ― 変わる気候と守り方 ―

サクラシリーズ

サクラは、 完成された存在ではない。

毎年同じように咲いているようで、 その内側では、 環境の変化を受け取り続けている。

この回では、 未来を語るのではなく、 これから向き合う条件を整理する。

🌸 目次

🌡️ 1. 気候変動と開花の変化

近年、 サクラの開花時期は、 少しずつ前にずれている。

冬の寒さが弱まり、 休眠が十分に進まない年も増えた。

その結果、 花芽の形成や、 開花の揃い方に、 ばらつきが出る。

サクラは、 日付ではなく、 条件に反応する木だ。

気候が変われば、 咲き方も変わる。

🌳 2. 老木化と更新の問題

多くのサクラ並木は、 同じ時期に植えられている。

それは、 同じ時期に老いるということでもある。

幹の空洞化、 枝折れ、 樹勢の低下。

更新が必要だと分かっていても、 切ることには、 強い抵抗が伴う。

だが、 残すことと、 続けることは、 必ずしも同じではない。

🛠️ 3. 守るという行為の中身

サクラを守る、 という言葉は、 しばしば感情的に使われる。

実際には、 守るとは、 手を入れ続けることだ。

剪定、 土壌改良、 更新計画。

それらは、 目立たず、 評価されにくい。

だが、 その積み重ねがなければ、 風景は維持できない。

🌸 4. サクラと距離の取り方

サクラは、 意味を背負いすぎた花でもある。

象徴、 行事、 観光。

それらから、 完全に切り離すことはできない。

だからこそ、 近づきすぎず、 遠ざけすぎず。

生き物としての距離を、 取り直す必要がある。

サクラは、 使う対象ではなく、 ともに季節を過ごす木だ。

🌙 詩的一行

サクラは、守られることで残るのではなく、関わり直されることで続いていく。

🌸→ 前の記事へ(サクラ22:国家と象徴のサクラ)
🌸→ サクラシリーズ一覧へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました