カモメは、これからも海辺に立ち続けるだろう。
だが、その立ち位置は、少しずつ変わっていく。
海の形が変わり、
人の暮らしが変わり、
境界のあり方が更新されていくなかで。
カモメは、未来を予測する鳥ではない。
変わったあとに、姿を変えて現れる鳥だ。
🕊️ 目次
🌊 1. 変わり続ける海辺
埋め立て、護岸、港湾整備。
海辺は、これまでも何度も姿を変えてきた。
自然な干潟が減り、
人工的な岸が増える。
その変化は、
すぐにカモメの行動として表れる。
どこに集まり、
どこから姿を消すのか。
カモメは、変化の結果を最初に見せる。
🏙️ 2. 人との距離は固定されない
人とカモメの距離は、
近づいたり、離れたりを繰り返してきた。
港が栄えれば近づき、
管理が強まれば離れる。
それは、
好き嫌いの問題ではない。
条件が合えば近づき、合わなければ去る。
それが、野生としての一貫した態度だ。
🧭 3. 選択肢を残すということ
カモメに必要なのは、
安全な未来ではない。
海、河口、干潟、港。
使える場所が複数あること。
一つの環境に依存しないことで、
変化に対応できる。
人ができるのは、
選択肢を消しすぎないことだ。
🔄 4. 境界に立つ鳥として
カモメは、
陸でもなく、海でもない場所を生きてきた。
境界は、不安定だ。
だが同時に、最も豊かな場所でもある。
その場所に立ち続けることで、
カモメは変化を受け止めてきた。
これからも、
人と海のあいだに、
白い影として現れ続けるだろう。
🌊 詩的一行
カモメは、境界が残るかぎり、そこに立ち続ける。
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