昼の水辺に、ゴイサギの姿はほとんどない。
サギが立ち並ぶ川や田んぼを見ても、
その名を思い出すことは少ない。
だが夜になると、状況は変わる。
水辺の暗がりから、低く濁った声が響く。
ゴイサギは、
サギ類の中でもはっきりと時間帯を分けて生きる鳥だ。
🧾 基礎情報
- 和名:ゴイサギ
- 英名:Black-crowned Night Heron
- 学名:Nycticorax nycticorax
- 分類:鳥類/ペリカン目/サギ科
- 大きさ:全長:約58〜65cm/翼開長:約100〜115cm
- 体重:約700〜900g
- 分布:日本全国、ユーラシア、アフリカ、アメリカ大陸
- 主な環境:河川、湖沼、湿地、都市公園の池
- 食性:魚、カエル、甲殻類、昆虫
- 繁殖:春〜夏/樹上営巣/コロニー
- 移動:留鳥・漂鳥・渡り(地域差あり)
- 識別ポイント:ずんぐりした体型、太い首、昼間の休息姿勢
- 似ている種:ミゾゴイ(希少)
- 保全状況:安定(地域差あり)
🪶 目次
👀 1. 見分け方 ― 昼と夜で違う印象
ゴイサギは、他のサギ類と比べると体型がずんぐりしている。
首は短く見え、脚も相対的に短い。
昼間は、
木の枝や藪の中でじっとしていることが多く、
サギらしさが感じられない姿になる。
夜になると、
水辺に現れ、
サギらしい立ち姿に戻る。
同じ鳥でも、
時間帯によって印象が大きく変わる。
🌙 2. 昼の過ごし方 ― 隠れて休む
ゴイサギは、基本的に夜行性だ。
昼間は活動せず、
樹上や茂みで休息する。
この時間帯、
羽毛を膨らませ、
首を縮めて眠る。
外敵の目を避け、
エネルギーを温存する。
昼の水辺に立たないこと自体が、
ゴイサギの生存戦略だ。
🐟 3. 夜の狩り ― 暗がりの捕食者
日没後、ゴイサギは水辺へ向かう。
街灯や月明かりの下で、
静かに獲物を探す。
狩りの方法は、
待ちが基本だが、
昼行性のサギより動きが多い。
夜は、
獲物の警戒心が下がる。
視覚と聴覚を使い、
暗がりの動きを拾い上げる。
夜に生きることで、
他のサギと時間を分け合っている。
🌳 4. 繁殖とコロニーでの位置
繁殖期、ゴイサギはコロニーに加わる。
昼行性のサギ類と混在することもある。
巣は、
比較的低い位置に作られることが多い。
夜行性であっても、
繁殖は昼間に行われる。
時間帯を切り替えながら、
コロニーの中で役割を持つ。
🌾 詩的一行
ゴイサギは、昼を譲ることで、夜の水辺を得た。
🪶→ 次の記事へ(サギ15:ササゴイ)
🪶← 前の記事へ(サギ13:アオサギ)
🪶→ サギシリーズ一覧へ
コメント