🐦 ツバメ12:コシアカツバメ ― 南方系の大型ツバメ ―

ツバメシリーズ

ツバメに似ているが、どこか印象が違う。飛び方は同じように速いのに、体つきは一回り大きく、腹部に淡い赤みがある。

コシアカツバメは、ツバメ科の中でも南方系の特徴を色濃く残した種だ。日本では都市部や橋梁の下などで見られることが多く、近年は分布を広げている。

人のそばに生きながら、ツバメとは少し異なる選択を重ねてきた種でもある。

📘 基礎情報

  • 和名:コシアカツバメ
  • 英名:Red-rumped Swallow
  • 学名:Cecropis daurica
  • 分類:鳥綱/スズメ目/ツバメ科
  • 分布:アジア南部・アフリカ北部・日本(本州以南)
  • 体長:約18〜19cm
  • 翼開長:約33〜36cm
  • 体重:約18〜24g
  • 食性:昆虫食(空中採餌)
  • 繁殖:春〜夏/泥の巣(袋状)/3〜5卵
  • 越冬:東南アジア・南アジア
  • 観察しやすい場所:橋の下、建物の外壁、河川周辺

🐦 目次

🌍 1. 分布と由来 ― 南から広がったツバメ

コシアカツバメは、もともと温暖な地域を中心に分布してきた種だ。日本ではかつて局地的な存在だったが、近年は都市部を中心に観察例が増えている。

温暖化や都市構造の変化により、南方型の生態が成立しやすくなったことが、分布拡大の一因と考えられている。

🏗️ 2. 巣の形の違い ― 袋状巣という選択

コシアカツバメの最大の特徴は、巣の形にある。

  • 入口が細く伸びた袋状の泥巣
  • 外敵が入りにくい構造
  • 壁面や天井に強く接着

ツバメの半椀形の巣に比べ、建設には時間がかかるが、防御力は高い。より安全性を重視した設計と言える。

🪶 3. 体つきと色彩 ― 大型化と腰の赤み

コシアカツバメはツバメよりわずかに大きく、腹部から腰にかけて赤褐色の羽毛を持つ。

この色彩は、種の識別点であると同時に、成熟した個体でよりはっきり現れる傾向がある。

🔄 4. ツバメとの違い ― 似て非なる隣人

両種は混同されやすいが、いくつかの点で明確に異なる。

  • 巣:ツバメは半椀形、コシアカは袋状
  • 体:コシアカのほうが大きい
  • 色:腰に赤みがある
  • 場所:橋や高所構造物を好む

同じ空を飛びながら、選んだ「住み方」は異なっている。

🌙 詩的一行

似ているからこそ、選び方の違いが静かに浮かび上がっていた。

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