ガラス越しに、トカゲがこちらを見ている。
逃げず、隠れず、ただ止まっている。
人は、その姿に「慣れ」や「信頼」を見出す。
だがトカゲ自身は、
人に近づいたわけではない。
この回では、トカゲを飼うという行為を、
愛情と管理、その両側から見ていく。
🦎 目次
🏠 1. なぜトカゲは飼われるのか
トカゲは、犬や猫のように人と関係を築く動物ではない。
それでも、ペットとして選ばれてきた。
理由は、派手な反応がないことにある。
鳴かず、求めず、距離を保つ。
人はそこに、干渉しすぎなくてよい関係を見出した。
🧪 2. 飼育という環境の人工性
飼育環境は、自然を切り取ったものではない。
温度、湿度、光、餌。
すべてが、人の手によって再現されている。
- 温度:ヒーターによる管理
- 光:紫外線照射
- 食餌:栄養設計された餌
トカゲは順応するが、
それは「飼い慣らされた」わけではない。
管理が止まれば、生活は成立しない。
⚖️ 3. 愛玩と管理の境界
世話をすることは、支配でもある。
逃げ場を失わせることでもある。
その事実を自覚しないまま、
「かわいい」という言葉だけが先に立つと、
距離は歪む。
トカゲの飼育は、
好意と責任が常に同時に存在する行為だ。
🌍 4. 野生との距離感
近年、野生個体の輸入規制や、
飼育下繁殖の重要性が語られるようになった。
それは、トカゲを守るためでもあり、
飼育文化そのものを続けるためでもある。
野生を消費しないこと。
その距離感が、これからの前提になる。
🦎 詩的一行
トカゲを飼うという行為は、近づくことではなく、守り続けることに近い。
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