🧾 基礎情報
- 分類:爬虫類/有鱗目(複数科にまたがる)
- 代表例:アノール類、樹上性アガマ類 など
- 分布:熱帯・亜熱帯を中心に世界各地
- 全長:5〜40cm前後(種による)
- 活動:昼行性
- 生息環境:森林、低木林、庭園、都市緑地
- 食性:主に昆虫食
- 繁殖:卵生が中心
- 特徴:指の構造、尾の保持力、立体移動能力
幹の途中で、静かに止まっている影がある。
地面から見上げなければ、存在に気づかない高さだ。
樹上性トカゲは、上へ逃げることを選んだ。
それは、地表の競争から距離を取るという判断でもある。
この回では、「高さ」を生活空間にしたトカゲたちの設計を見ていく。
🦎 目次
🌳 1. なぜ樹上なのか
樹上は、安全な場所に見える。
だが実際には、風があり、足場が不安定で、常に落下の危険がある。
それでも樹上性トカゲは、そこを選んだ。
理由は単純で、地表より競争が少ないからだ。
捕食者、同種間競争、餌の奪い合い。
それらの密度は、地面よりも低くなる。
🦶 2. 掴むための足と指
樹上性トカゲの足は、走るためのものではない。
掴み、支えるための構造を持つ。
- 指:枝を挟み込む配置
- 爪:滑り止めとして機能
- 筋力:長時間保持に適応
速さよりも、確実さ。
一歩一歩を外さないことが重要になる。
🪢 3. 尾 ― 落ちないための支点
多くの樹上性トカゲは、尾をバランス取りに使う。
中には、枝に巻き付けられる種もいる。
尾は、推進力ではない。
落下を防ぐための支点だ。
自切を行う種もいるが、
樹上では尾の喪失がより大きな不利になる。
👀 4. 立体空間での行動
樹上性トカゲの移動は、上下方向を含む。
地面のような平面移動ではない。
- 行動:短距離移動の積み重ね
- 警戒:下方への視線を重視
- 逃走:枝の密度へ入り込む
立体的な環境では、
見失わせることが防御になる。
🦎 詩的一行
樹上性トカゲは、高さによって、距離をつくった。
🦎→ 次の記事へ(トカゲ20:日本のトカゲ観)
🦎→ 前の記事へ(トカゲ18:砂漠のトカゲ)
🦎→ トカゲシリーズ一覧へ
コメント