🦎 トカゲ11:ニホントカゲ ― 日本で最も知られるトカゲ ―

トカゲシリーズ

🧾 基礎情報

  • 分類:爬虫類/有鱗目/トカゲ科
  • 学名:Plestiodon japonicus
  • 分布:日本(本州・四国・九州)
  • 全長:15〜25cm
  • 活動:昼行性
  • 生息環境:里山、林縁、石垣、庭先
  • 食性:昆虫食(甲虫、クモなど)
  • 繁殖:卵生(初夏に産卵)
  • 特徴:幼体は青い尾を持つ

日本で「トカゲ」と言われて、多くの人が思い浮かべるのがニホントカゲだ。
石垣のすき間や、庭の縁で、
日向ぼっこをしている姿を見たことがある人も多い。

派手ではない。
だが、日本の地表に最もよく馴染んだトカゲと言える存在だ。

この回では、ニホントカゲがどのように日本の環境に適応し、
身近な場所で生き続けてきたのかを見ていく。

🦎 目次

🇯🇵 1. 日本のトカゲという立ち位置

ニホントカゲは、日本の気候と地形に強く適応している。
湿度があり、四季の差がある環境でも、安定して個体数を保ってきた。

森林だけでなく、里山や住宅地にも入り込む。
これは、特定の自然環境に依存しすぎない体と行動を持つためだ。

「身近にいる」という事実そのものが、
ニホントカゲの適応力を物語っている。

🔵 2. 青い尾 ― 幼体が持つ意味

ニホントカゲの幼体は、鮮やかな青い尾を持つ。
成体になるにつれて、この色は失われていく。

  • 役割:捕食者の注意を尾に向ける
  • 行動:自切と組み合わされる
  • 変化:成長とともに地味な色へ

幼体は、成体よりも捕食されやすい。
そのため、目立つ尾を囮にする戦略が有効になる。

青い尾は、弱さを補うための設計だ。

🏡 3. 暮らしの場所 ― 人の近くで生きる

ニホントカゲは、人を避けすぎない。
むしろ、人の作った環境を静かに利用している。

  • 石垣:日光浴と隠れ場所
  • 庭:昆虫が集まりやすい
  • 空き地:地表が開けている

重要なのは、人の存在ではなく、
人が使わない時間帯と隙間だ。

ニホントカゲは、生活圏をずらすことで共存している。

☀️ 4. 行動の特徴 ― 典型的なトカゲの一日

朝、石の上で日光浴をする。
体温が上がると、短い移動と採餌を行う。

暑くなれば物陰に退き、
夕方にもう一度、姿を現す。

派手な行動はない。
だがその積み重ねが、長く続く生存を支えている。

🦎 詩的一行

ニホントカゲは、日本の地表に、静かに馴染み続けてきた。

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