🐟 基礎情報
- 分類:スズキ目・タイ科
- 和名:クロダイ(黒鯛)
- 別名:チヌ
- 学名:Acanthopagrus schlegelii
- 英名:Black seabream
- 分布:日本近海、西太平洋沿岸
- 主な生息環境:沿岸・河口・汽水域・港湾
- 水深:浅場〜水深50m前後
- 体長:最大70cm前後
- 食性:甲殻類・貝類・ゴカイ・小魚
- 特徴:黒灰色の体色、環境耐性の高さ
同じ「タイ」でも、
マダイとはまったく違う場所で生きている魚がいる。
河口、港、防波堤、都市の海。
人の気配が濃い水辺に、
クロダイは当たり前のように現れる。
岩礁の沖ではなく、
生活排水が混じるような場所でも、
この魚は生き残ってきた。
クロダイは、人間の海に適応したタイだ。
🐟 目次
🌊 1. クロダイの基本的な生き方
クロダイは、沿岸定住型の魚だ。
大きな回遊はせず、
特定のエリアを生活圏として使い続ける。
とくに成魚になるほど、
同じ場所に戻る傾向が強くなる。
この定着性が、
都市環境への適応を可能にしている。
🏙️ 2. 都市と汽水域という環境
クロダイの最大の特徴は、
塩分濃度の変化に強いことだ。
河川水が混じる汽水域、
雨後の港、
潮の干満差が大きい場所。
多くの魚が避ける条件でも、
クロダイは行動を止めない。
人の暮らしが近づいた海で、
この耐性は大きな武器になった。
🦷 3. 食性と適応力
クロダイの食性は、マダイ以上に柔軟だ。
自然の餌だけでなく、
人工物の隙間に集まる生き物も利用する。
フジツボ、カキ、ゴカイ。
ときには落下した食べ物の残り。
これは「何でも食べる」のではない。
使える資源を見極めている結果だ。
🎨 4. 黒い体の意味
クロダイの体色は、
銀灰色から黒に近い。
この色は、
濁った水や影の多い環境で、
背景に溶け込みやすい。
派手さを捨てた体色は、
人の多い場所で生きるための選択だった。
🌊 詩的一行
クロダイは、人の作った海を拒まず、その中で折り合いをつけてきた。
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