ツキノワグマ

ツキノワグマは臆病で小型。それなのに、なぜ人里で人を襲うのか？ブナの実の凶作、食糧不足、そして人間の生活圏の拡大――。「せいかつ生き物図鑑」が静かに解く、ツキノワグマが人を襲う理由と、人との距離の物語。

山でツキノワグマに遭遇したとき、街中で見かけたとき、どうすれば安全なのか。環境省・野生動物ガイドラインに基づき、熊との距離の取り方、逃げ方、熊スプレーの使い方、そして日常での予防策までを「せいかつ生き物図鑑」が静かに解説します。

祈りが物語となり、熊は絵本や昔話の中で生き続けた。だが今、現実の熊が再び現れている。語りと現実をつなぐ橋の章

熊を神として見つめてきた人々。アイヌの熊送り、本州の山の信仰。恐れと感謝のあいだにあった祈りを静かに描く。

本州の山に潜むツキノワグマ。月の輪の印、木々に残る爪跡、人との境を歩む静かな影。

春、雪解けとともに熊が目を覚ます。ヒグマとツキノワグマが春の川を歩き、命の流れに戻る姿を描く静かな季節の記録。

冬、熊は深い眠りの中で命を守り、新しい命を生む。ヒグマとツキノワグマの冬眠・出産・自然との共存を描く静かな記録。

秋、熊は森の実りを食べ、命を蓄える。ヒグマとツキノワグマが秋の山で果実や木の実を探す姿を通して、季節の循環と自然の知恵を描く。

夏、熊は川へ向かう。水辺には命の記憶が流れ、森と海がつながる。母と子が魚を追い、水とともに生きる季節を描く物語。