🌱 植物プランクトン5:体のつくり ― 細胞・殻・色素の設計 ―

植物プランクトンシリーズ

植物プランクトンの体は、
あまりにも小さく、
分解して考えられることが少ない。

だがその内部には、
水中で光を使い切るための、
過不足のない設計が詰まっている。

余分なものを持たず、
必要なものだけを残した体。
それが、植物プランクトンの基本形だ。

🌱 目次

🔬 1. 細胞という最小単位

多くの植物プランクトンは、
単細胞、もしくはごく少数の細胞から成る。

そこには、
核、葉緑体、ミトコンドリアといった、
生命活動に必要な装置がすべて詰め込まれている。

根も、葉も、茎もない。
一つの細胞が、すべてを兼ねている

水中では、
物質のやり取りは体表から直接行える。
そのため、複雑な器官は必要なかった。

🧱 2. 殻と外形 ― 守りと浮力の両立

植物プランクトンの中には、
硬い殻や、独特の外形を持つものが多い。

  • 珪藻:ガラス質の殻で体を包む
  • 鎖状:連なって沈下を防ぐ
  • 突起:表面積を増やし、捕食を避ける

これらは防御だけでなく、
沈みにくさにも関係している。

殻は重さでありながら、
形によって水の抵抗を増し、
結果として体を水中に留める。

🎨 3. 色素の多様性 ― 光を逃さない工夫

植物プランクトンは、
葉緑素だけに頼っていない。

水中では、
光の質が深さによって変わる。
その変化に対応するため、
多様な色素が使われている。

  • クロロフィル:基本となる光合成色素
  • カロテノイド:青緑光を補助的に利用
  • フィコビリン:弱い光を拾う

色は装飾ではない。
それぞれが、
水中の光環境への回答だ。

⚙️ 4. 単純さが生む機能性

植物プランクトンの体は、
一見すると脆く、頼りない。

だがその単純さは、
壊れにくさにつながっている。

傷つけば分裂で補われ、
不利になれば数で補われる。
個体に依存しない設計が、
集団としての強さを生んでいる。

複雑にならなかったこと。
それ自体が、
水中で生きるための完成形だった。

🌙 詩的一行

小さな体は、必要なものだけでできていた。

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