🌱 植物プランクトン14:赤潮・アオコを起こす藻類 ― 増えすぎた光 ―

植物プランクトンシリーズ

海や湖の色が、
いつもと違って見える日がある。

赤く、茶色く、
あるいは緑に濁った水面。

それは災害でも、
異物でもない。
増えすぎた植物プランクトンの姿だ。

🧾 基礎情報

  • 和名:赤潮・アオコを起こす藻類
  • 英名:Harmful algal blooms(HABs)
  • 分類:渦鞭毛藻・藍藻・一部の珪藻など
  • 区分:植物プランクトン(生活様式)
  • 分布:全球(海洋・淡水)
  • 生息環境:富栄養化した沿岸・湖沼・閉鎖水域
  • サイズ:数µm〜数十µm
  • 栄養様式:光合成(種により混合栄養)
  • 増え方:急激なブルーム
  • 影響:貝毒・酸欠・水質悪化
  • 観察のヒント:水色の変化、表層の濁り

🌱 目次

🌊 1. 赤潮とアオコとは何か

赤潮やアオコとは、
特定の植物プランクトンが、
短期間に大量増殖した状態を指す。

赤潮は主に海で、
アオコは主に淡水で見られる。

水の色が変わるほどの量は、
それだけ光合成が集中して起きている証拠でもある。

📈 2. なぜ増えすぎるのか

植物プランクトンは、
増える条件が揃えば、
迷いなく増える。

  • 栄養塩の流入
  • 水の停滞
  • 適した水温
  • 捕食者の不足

これらが重なると、
ブルームは加速する。

増えすぎは、
植物プランクトンの異常ではなく、
環境側の条件が作り出した結果だ。

⚠️ 3. 問題として現れる影響

増殖そのものは自然な現象だが、
人の暮らしと重なると、
問題として現れる。

  • 貝毒による漁業被害
  • 分解時の酸素消費による酸欠
  • 景観・水利用への影響

とくに閉鎖的な水域では、
回復に時間がかかる。

被害は、
生物よりも、
人間活動の側に集中する

⚖️ 4. 異常ではなく結果として見る

赤潮やアオコは、
自然が壊れた印ではない。

むしろ、
与えられた条件に対して、
植物プランクトンが正直に応答した結果だ。

過剰な栄養、
水の流れの遮断、
気候の変化。

それらを映し出す、
指標としての存在でもある。

増えすぎた光は、
環境の状態を、
はっきりと示している。

🌙 詩的一行

光は、与えられすぎても、色として現れた。

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