水辺に立つサギの足元に、
小さな枝や葉が落ちていることがある。
偶然に見えるその配置は、
ときに、意図を持って置かれたものだ。
ササゴイは、
サギ類の中でも、
道具を使う行動が確認されている数少ない鳥である。
🧾 基礎情報
- 和名:ササゴイ
- 英名:Striated Heron
- 学名:Butorides striata
- 分類:鳥類/ペリカン目/サギ科
- 大きさ:全長:約44〜52cm/翼開長:約70〜80cm
- 体重:約200〜300g
- 分布:日本(主に南西諸島)、アジア、アフリカ、オセアニア、南北アメリカ
- 主な環境:河川、干潟、マングローブ、浅海
- 食性:魚、甲殻類、昆虫
- 繁殖:春〜夏/樹上営巣
- 移動:留鳥・漂鳥(地域差あり)
- 識別ポイント:小型で暗色、静止時に目立たない体色
- 似ている種:ミゾゴイ(体格・行動が異なる)
- 保全状況:地域差あり
🪶 目次
👀 1. 見分け方 ― 小さく、目立たないサギ
ササゴイは、サギ類の中でも小型で、
体色は暗く、模様も控えめだ。
白サギのように遠目で目立つことはなく、
近づかないと存在に気づかないことも多い。
首をすくめ、
動かずに立つ姿は、
水辺の影そのもののように見える。
🌊 2. 暮らす場所 ― 隠れられる水辺
ササゴイは、
開けた水辺よりも、
物陰のある環境を好む。
マングローブの根元、
川岸の茂み、
岩陰の浅瀬。
視界が遮られる場所で、
動かずに獲物を待つ。
この環境選択が、
後述する行動を可能にしている。
🧠 3. 道具を使う狩り ― 誘引という方法
ササゴイの特徴的な行動として、
道具使用が知られている。
小枝や葉、
時には人工物を水面に落とし、
それに寄ってきた魚を狙う。
これは偶然ではない。
複数回、同じ行動が観察されている。
獲物の反応を利用し、
環境を操作する。
ササゴイは、
水辺そのものを罠に変えている。
🌳 4. 行動の柔軟さと学習
すべてのササゴイが、
道具を使うわけではない。
だが、環境や個体によって、
行動が変化することは確かだ。
この柔軟さは、
決まった型に頼らない狩り方を生む。
知能を誇示するのではなく、
結果が出る行動だけが残る。
それが、ササゴイの生き方だ。
🌾 詩的一行
ササゴイは、水辺を使い、知恵を隠す。
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