リス7:巣とねぐら ― 森の中の家 ―

リスシリーズ

森の高い枝の上、葉のかたまりのように見える球体がある。
それがリスの巣。
枝を組み、葉や苔、樹皮を重ね、内側を柔らかく整える。
風の通り道にあっても、体温と呼吸を守る小さな家だ。


目次
🌿 巣のかたち
🌾 素材とつくり方
🍃 季節ごとのねぐら
🌙 詩的一行


🌿 巣のかたち

リスの巣は球状または楕円形。
外側は太めの枝で骨組みを作り、内側に柔らかい素材を詰める。
巣の入口は横向きで、雨や風を避ける方向に作られる。
高い場所では枝分かれの根元、低い森では樹洞も使う。


🌾 素材とつくり方

使用する素材は、樹皮・苔・枯葉・獣毛など。
春は子育てのための保温性を高めた巣をつくり、
夏は風通しのよい巣を選ぶ。
秋には巣材を集め直し、冬に備える。
一頭のリスが複数の巣を使い分けることもある。


🍃 季節ごとのねぐら

冬は巣で過ごす時間が長くなる。
完全な冬眠ではないが、活動を抑えて巣で体温を維持する。
春には巣の修理や子育てが始まり、
巣は一年を通して「生活の中心」になる。
森の枝の上に浮かぶそれは、
リスの時間を包むひとつの季節だ。


🌙 詩的一行

森の枝に浮かぶ小さな家は、静けさを育てる場所。


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