🐓ニワトリ13：チャボ ― ちいさな庭の王者 ―

― 小さな体で堂々と立ち、丸い尾羽をふわりと揺らすチャボ。その姿には、庭先の静かな王者のような存在感がある。古くから観賞用として愛され、家族のそばに寄り添ってきた鳥。小柄でありながら、確かな美しさと落ち着きを持っている ―

チャボは、日本原産の小型鶏で、世界中で“Japanese Bantam”の名で親しまれている。脚が非常に短く、尾が立ち上がる独特の体型は、観賞鶏としての美しさを際立たせる。性格は穏やかで、人に慣れやすく、家庭鶏としても古くから愛されてきた。

🐓目次

チャボの特徴は、何といっても短い脚と立ち上がった尾羽だ。小さな体にふわりとまとわりつく羽が強い印象を与え、庭先を歩く姿には“ちいさな王者”の風格さえ漂う。

この体型こそが、チャボを他の品種と一線を画す存在にしている。

チャボは羽色の種類が非常に多く、白、黒、金、銀、縞模様など、さまざまな表現が見られる。観賞鶏として世界中で人気がある理由は、この“色の豊かさ”にもある。

小さな体に色が映える、華やかな観賞鶏だ。

チャボは温和で、人に慣れやすい性質を持つ。庭先鶏として長く飼われてきた背景には、この優しい気質がある。群れの中でも争いが少なく、ゆったりとした動きを見せる。

鶏小屋の周りをそっと歩く姿には、落ち着いた魅力がある。

チャボは日本原産で、江戸時代から観賞用として飼われていた。その後、海外へ渡り“Japanese Bantam”として人気が高まり、世界中で固定化・改良が進んだ。

小さな体が国境を越え、世界の庭先に広がっていった。

丸い尾羽が揺れるたび、小さな王者の気配がそっと立ちのぼる。