🌱定義
「菌類（きんるい）」とは、植物でも動物でもない独立した生物群で、
主に菌糸によって栄養を吸収し、胞子で増える生き物の総称。
きのこ・カビ・酵母などがその仲間に含まれる。
光合成をせず、他の生物が作った有機物を分解して生きている。
🌾もう少し深く
菌類は、自然界で分解者として重要な役割を担っている。
倒木や落ち葉を分解し、栄養を土に戻すことで、
植物や動物の命の循環を支える。
また、菌類は生態系のあらゆる場面に関わる。
木の根と共生する菌根菌、動物の体内で働く微生物、
そして人の暮らしに役立つ発酵の世界にもその力は及んでいる。
森の静けさの中で、
菌類たちは地表の下に見えない糸を伸ばし、
世界を支える“見えないつながり”を編み続けている。
💬使用例と観察
朝露に濡れた森の地面をのぞくと、
白い糸のようなものが枯れ葉の裏に広がっている。
それが菌類の姿――光の届かない場所で、
命を循環させるために働く小さな糸。
📎 関連する記事：
実際に記事内で使用した例：
📘 きのことは？自然用語集 | 🍄 土に還る毒 | 🏷️ 用語集へ戻る
静かに揺れる言葉の中に、自然が生きている。
コメント