モミジの見分けは、葉で行われることが多い。
だが、葉が落ちた季節にも、はっきりと姿を語る木がある。
灰緑色の幹に、縦に走る白い筋。
果実の瓜を思わせるその模様が、
ウリハダカエデの最大の特徴だ。
紅葉の華やかさよりも、
樹皮という静かな要素で存在を示す。
この章では、
幹と樹皮から識別されてきたウリハダカエデを見ていく。
【基礎情報】
- 分類:ムクロジ科・カエデ属
- 和名:ウリハダカエデ
- 学名:Acer rufinerve
- 分布:日本(本州・四国・九州)
- 生育環境:山地林、谷沿い、冷涼で湿り気のある場所
- 樹高:10〜15m程度
- 葉:3〜5裂、裂片は浅め
- 花:春、黄緑色の小花
- 実:翼果、秋に成熟
- 紅葉:黄〜橙が中心
- 見分けポイント:瓜模様の樹皮、冬でも識別可能
🍁 目次
- 🌳 1. ウリハダカエデの位置づけ ― 樹皮でわかるモミジ
- 🟩 2. 樹皮の特徴 ― 瓜模様の意味
- 🌲 3. 生育環境 ― 谷と冷気のある場所
- 🍂 4. 紅葉と全体像 ― 控えめな季節変化
- 🍁 詩的一行
🌳 1. ウリハダカエデの位置づけ ― 樹皮でわかるモミジ
ウリハダカエデは、
葉よりも先に、幹で識別されるモミジだ。
芽吹き前や落葉後でも、
縦に走る白い筋が残る。
この性質により、
一年を通して見分けやすい種として知られている。
🟩 2. 樹皮の特徴 ― 瓜模様の意味
樹皮は灰緑色で、
白い縦条が規則的に走る。
この模様は、
成長に伴う樹皮の伸びと関係している。
結果として現れたこの姿が、
和名の由来になった。
🌲 3. 生育環境 ― 谷と冷気のある場所
ウリハダカエデは、
山地の谷沿いでよく見られる。
冷気が溜まりやすく、
夏でも比較的涼しい環境が適している。
乾燥には弱く、
水分条件が安定した場所を選ぶ。
🍂 4. 紅葉と全体像 ― 控えめな季節変化
紅葉は、
黄色から橙色が中心となる。
イロハモミジほどの鮮やかさはないが、
林内では十分に目を引く。
葉を落としたあとも、
樹皮が景観を支え続ける点が、この木の特徴だ。
🍁 詩的一行
ウリハダカエデは、葉のない季節にも、自分の名を残している。
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