🍁 モミジ16:ウリハダカエデ ― 樹皮が語る識別点 ―

モミジシリーズ

モミジの見分けは、葉で行われることが多い。
だが、葉が落ちた季節にも、はっきりと姿を語る木がある。

灰緑色の幹に、縦に走る白い筋。
果実の瓜を思わせるその模様が、
ウリハダカエデの最大の特徴だ。

紅葉の華やかさよりも、
樹皮という静かな要素で存在を示す。

この章では、
幹と樹皮から識別されてきたウリハダカエデを見ていく。

【基礎情報】

  • 分類:ムクロジ科・カエデ属
  • 和名:ウリハダカエデ
  • 学名:Acer rufinerve
  • 分布:日本(本州・四国・九州)
  • 生育環境:山地林、谷沿い、冷涼で湿り気のある場所
  • 樹高:10〜15m程度
  • 葉:3〜5裂、裂片は浅め
  • 花:春、黄緑色の小花
  • 実:翼果、秋に成熟
  • 紅葉:黄〜橙が中心
  • 見分けポイント:瓜模様の樹皮、冬でも識別可能

🍁 目次

🌳 1. ウリハダカエデの位置づけ ― 樹皮でわかるモミジ

ウリハダカエデは、
葉よりも先に、幹で識別されるモミジだ。

芽吹き前や落葉後でも、
縦に走る白い筋が残る。

この性質により、
一年を通して見分けやすい種として知られている。

🟩 2. 樹皮の特徴 ― 瓜模様の意味

樹皮は灰緑色で、
白い縦条が規則的に走る。

この模様は、
成長に伴う樹皮の伸びと関係している。

結果として現れたこの姿が、
和名の由来になった。

🌲 3. 生育環境 ― 谷と冷気のある場所

ウリハダカエデは、
山地の谷沿いでよく見られる。

冷気が溜まりやすく、
夏でも比較的涼しい環境が適している。

乾燥には弱く、
水分条件が安定した場所を選ぶ。

🍂 4. 紅葉と全体像 ― 控えめな季節変化

紅葉は、
黄色から橙色が中心となる。

イロハモミジほどの鮮やかさはないが、
林内では十分に目を引く。

葉を落としたあとも、
樹皮が景観を支え続ける点が、この木の特徴だ。

🍁 詩的一行

ウリハダカエデは、葉のない季節にも、自分の名を残している。

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