🐌 カタツムリ16:ナメクジとの違い ― 殻を捨てた進化 ―

カタツムリシリーズ

雨の日、同じ場所に現れる二つの姿がある。
殻を背負うものと、背負わないもの。

見た目の違いは明確だが、
その関係は単純ではない。
ナメクジは、カタツムリの「未完成」ではない。

殻を持つか、捨てるか。
それは優劣ではなく、
異なる条件に対する別の答えだった。

🐌 目次

🐚 1. 近縁だが同じではない

カタツムリとナメクジは、
ともに腹足類に属する近縁の仲間だ。

だが、分類上は別の系統に分かれ、
同じ種の成長段階という関係ではない。

ナメクジは、
殻を持つ祖先から分岐し、
殻を縮小・消失させた系統である。

🔄 2. 殻を捨てるという選択

殻を捨てることには、
はっきりした利点がある。

体が軽くなり、
狭い隙間に入りやすくなる。

落ち葉の間、腐植の奥、
石の裏側。
ナメクジは、
カタツムリが入りにくい場所を生活圏にした。

🏃 3. 動きと生活範囲の違い

殻を持たない分、
ナメクジは比較的速く移動できる。

移動範囲が広がれば、
餌の選択肢も増える。

一方、カタツムリは、
殻を背負うことで行動が制限されるが、
定着性が高い

この違いが、
両者の生息場所の棲み分けを生んでいる。

🌧️ 4. 弱さの方向が違う

ナメクジは、
殻による防御を持たない。

その代わり、
厚い粘液や隠れる能力によって、
乾燥や捕食を回避する。

カタツムリは、
動けない代わりに、
閉じこもる防御を持つ。

弱さの質が違うだけで、
どちらも環境に対して成立している。

🌙 詩的一行

殻を捨てたことで、ナメクジは別の世界を選んだ。

🐌→ 次の記事へ(カタツムリ17:外来種と問題)
🐌← 前の記事へ(カタツムリ15:小型種・微小貝)
🐌→ カタツムリシリーズ一覧へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました