🦠 カビ8:発生条件 ― 温度・湿度・栄養 ―

カビシリーズ

カビは、どこにでも生えるわけではない。
逆に言えば、条件がそろった場所には、ほぼ必ず現れる。

その条件は、特別なものではない。
私たちの暮らしの中に、普通に存在している。

温度、湿度、栄養。
この三つが重なったとき、
カビの活動は、静かに始まる。

発生条件を知ることは、
カビを恐れるためではなく、
距離を正しく測るための知識だ。

🦠 目次

🌡️ 1. 温度 ― 活動できる範囲

カビにも、活動しやすい温度帯がある。
多くのカビは、人が快適と感じる温度で活発になる。

  • 低温:活動は緩やか
  • 中温:菌糸の成長が進む
  • 高温:種によっては活動低下

温度は、成長速度を左右する。
だが、一定範囲を外れると、
止まる方向へ働く。

💧 2. 湿度 ― 増殖を支える水分

湿度は、カビの発生にとって最も重要な条件のひとつだ。
乾燥した環境では、菌糸は伸びにくい。

  • 必要:水分の存在
  • 供給:空気中の湿り気、結露
  • 影響:胞子の発芽と菌糸成長

湿り気が留まる場所では、
カビは時間をかけて条件を整える。

湿度は、目に見えないが、
確実に作用する要素だ。

🍞 3. 栄養 ― 分解できるもの

カビは、自分で栄養をつくれない。
周囲の有機物を分解して取り込む。

  • 対象:糖、でんぷん、たんぱく質
  • 場所:食品、木材、紙、ほこり
  • 方法:酵素による分解

人の生活空間には、
カビが利用できる素材が多い。

それらは意図せず、
発生条件の一部になっている。

🔄 4. 条件の重なり ― 発生の成立

温度、湿度、栄養。
どれか一つだけでは、発生は続かない。

三つが同時に満たされたとき、
菌糸は定着し、広がり始める。

  • 温度:活動可能
  • 湿度:水分が保たれる
  • 栄養:分解対象が存在

発生は、偶然ではない。
条件の積み重ねとして起きている。

🫧 詩的一行

カビは環境を変えず、条件がそろうのを待っている。

🦠→ 次の記事へ(カビ9:分解者としての役割)
前の記事へ(カビ7:酸素との関係)
🦠→ カビシリーズ一覧へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました