🦠 カビ7:酸素との関係 ― 好気性と嫌気性 ―

カビシリーズ

カビは、空気のある場所に現れることが多い。
そのため、酸素を必要とする生き物だと思われがちだ。

だが、菌類の世界では、
酸素との距離感にも多様さがある。

呼吸のしかた、代謝の進め方。
それらの違いが、
カビがどこで生き、どのように増えるかを左右している。

酸素は、すべてのカビに同じ意味を持つわけではない。

🦠 目次

🫁 1. 好気性 ― 酸素を使って生きる

多くのカビは、好気性だ。
つまり、酸素を利用して代謝を行う。

酸素を使うことで、
有機物から効率よくエネルギーを取り出せる。

  • 特徴:酸素がある環境で活発
  • 代謝:呼吸によるエネルギー獲得
  • 分布:空気に触れる場所

空気中に胞子が広がり、
表面で菌糸が伸びる。

壁、食品、土壌表面。
私たちがよく目にするカビの姿は、
好気性という性質と結びついている。

🌫️ 2. 嫌気性・通性嫌気性 ― 酸素がなくても

菌類の中には、
酸素がない環境でも生きられるものがいる。

完全に酸素を使わないもの、
酸素があってもなくても対応できるもの。
その性質は一様ではない。

  • 嫌気性:酸素を使わない代謝
  • 通性嫌気性:状況に応じて切り替え
  • 例:酵母の仲間など

カビの多くは好気性だが、
菌類全体で見れば、酸素への依存度には幅がある。

🔁 3. 酸素と代謝 ― エネルギーの取り出し方

酸素を使うかどうかは、
代謝の経路を決める。

好気的な代謝では、
有機物が効率よく分解される。

  • 好気代謝:効率が高い
  • 嫌気代謝:効率は低いが持続可能
  • 切り替え:環境に応じた選択

この違いは、
成長速度や、活動の強さにも影響する。

酸素は、単なる空気ではなく、
生き方を左右する条件なのだ。

🏠 4. 生息環境への影響 ― 空気のある・ない場所

酸素との関係は、
カビが現れる場所にも反映される。

  • 好気的環境:表面、空気に触れる場所
  • 低酸素環境:内部、密閉された空間
  • 混在:表層と内部で異なる代謝

同じ場所でも、
表面と内部では条件が違う。

カビは、その違いに応じて、
活動の強さや広がり方を変えている。

🫧 詩的一行

カビは空気を選ばず、使い方だけを選んでいる。

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