カビは、完全に排除できる存在ではない。
それは技術が足りないからでも、 管理が甘いからでもない。
カビが生きているのは、 人間の生活そのものが条件をつくっているからだ。
共存とは、 好意を持つことでも、 放置することでもない。
距離を測り続ける、 現実的な態度のことを指す。
🦠 目次
📏 1. 排除ではなく、距離の問題
カビは、 敵として語られがちだ。
だが自然界において、 完全に排除される生命は存在しない。
問題になるのは、 存在そのものではなく、 距離が近づきすぎた状態だ。
カビが視認されるとき、 それは突然現れたように見える。
だが実際には、 すでに条件は整っていた。
共存とは、 出現を許すことではない。
条件が偏らないように保つことだ。
🏠 2. 人の暮らしが条件をつくる
人が暮らす場所は、 カビにとっても住みやすい。
温度は安定し、 水分は定期的に供給され、 有機物がある。
これは偶然ではない。
人が快適と感じる環境と、 カビが活動しやすい環境は、 部分的に重なっている。
そのため、 カビを遠ざけるには、 生活を見直す必要がある。
極端な清潔さではなく、 湿り気と滞留を減らすこと。
共存は、 暮らし方の調整でもある。
🔁 3. 共存とは管理をやめることではない
共存という言葉は、 誤解されやすい。
管理を放棄することではない。
むしろ、 過剰な期待を手放すことに近い。
完全にゼロにする。 二度と現れないようにする。
そうした目標は、 不安を増幅させる。
現実的な共存は、 「問題にならない状態」を 維持することにある。
それは、 制御ではなく、 調整という態度だ。
🫧 詩的一行
カビとの共存は、消す技術ではなく、近づきすぎない工夫にある。
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