カビは、医療の歴史の中で、 二つの異なる顔を持ってきた。
一方では、 病を抑える手がかりとして。 もう一方では、 管理が必要な存在として。
医療とカビの関係は、 善と悪の対立ではない。 状況と距離感の中で形づくられてきた。
🦠 目次
💊 1. 薬を生んだカビ ― 偶然から知識へ
医療とカビの関係を語るとき、 まず触れられるのが、 抗生物質の発見だ。
特定のカビが、 細菌の増殖を抑える性質を持つことが、 観察から知られるようになった。
それは、 自然界で行われていた微生物同士の競争を、 人が読み取った結果でもある。
カビは、 意図して人を助けたわけではない。 だが、 人はその性質を医療へと組み込んだ。
🦠 2. 管理される存在 ― 医療現場のカビ
一方で、 医療の場では、 カビは管理対象として扱われる。
清潔さが求められる環境では、 胞子の存在そのものが、 問題として意識されることがある。
ここで重要なのは、 カビが特別に危険だからではない。
医療という環境が、 極端に条件を整えた場所だからこそ、 距離が慎重に保たれている。
⚖️ 3. 医療が決める「利用」と「警戒」
医療において、 カビは常に評価が分かれる。
役立つか、 避けるべきか。
その判断は、 カビの種類だけでなく、 使い方と場所によって決まる。
医療は、 カビを排除しきることも、 無条件に受け入れることも選ばない。
関係を設計することで、 両立を図ってきた。
🫧 詩的一行
医療は、カビの力を借りる距離を、慎重に測ってきた。
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