🦠 カビ18:赤カビ ― 穀物を蝕む存在 ―

カビシリーズ
  • 分類:菌界/子嚢菌門/ソルダリオミケス綱/ヒポクレア目/ニセヒポクレア科/フザリウム属 など
  • 和名:アカカビ
  • 学名:Fusarium spp. ほか
  • タイプ:糸状菌(カビ)
  • 分布:世界中
  • 主な生息環境:穀物、土壌、植物体
  • 栄養様式:腐生・植物寄生(種による)
  • 増殖:無性胞子(分生子)/有性世代を持つ種もある
  • 代表的な見え方:赤色〜桃色、白を帯びたコロニー
  • 人との関わり:農業・食品管理
  • 備考:穀物病害として知られる種群を含む

赤カビは、 穀物の世界で知られてきた存在だ。

小麦、トウモロコシ、米。 畑や貯蔵中の穀物に現れ、 白や赤、桃色の変色として気づかれる。

青カビや白カビのように、 身近な食品で目にすることは少ない。 だが、量の多い作物を舞台にするため、 影響は静かに広がる。

赤カビは、 暮らしの表ではなく、 生産の現場に立つカビだ。

🦠 目次

🌾 1. 穀物に現れる ― 生産段階のカビ

赤カビは、 畑や収穫後の穀物で問題として認識される。

湿度や気温の条件が重なると、 穂や粒に定着し、 成長する。

  • 舞台:畑・貯蔵施設
  • 対象:小麦・トウモロコシなど
  • 特徴:広域に影響しやすい

家庭の食品で目にする前に、 生産の段階で対策が取られることが多い。

🎨 2. 赤く見える理由 ― 色と菌糸

赤カビは、 赤色や桃色に見えることがある。

これは、 菌糸や胞子に由来する色調によるものだ。

  • 色:赤・桃・白を帯びる
  • 変化:成長段階で色調が変わる
  • 識別:視覚的な手がかりの一つ

色は目立つが、 それ自体が性質を示すわけではない。

🌱 3. 植物との関係 ― 腐生と寄生のあいだ

赤カビを含むフザリウム属には、 腐生的に生きる種と、 植物に寄生する性質を持つ種がある。

植物が弱ったとき、 あるいは傷ができたとき、 そこに入り込む場合も多い。

  • 立場:腐生・寄生の両面
  • 影響:生育や品質への影響
  • 条件:環境に左右される

赤カビは、 攻撃的というより、 条件に反応する存在だ。

🔍 4. 管理が重視される理由

赤カビは、 農業や食品の分野で、 管理対象として扱われる。

それは、 広い面積や大量の穀物に関わるためだ。

発生を防ぐ、 混入を減らす。 そうした対応が、 生産の一部として組み込まれている。

赤カビは、 日常から遠い場所で、 静かに向き合われているカビだ。

🫧 詩的一行

赤カビは、収穫の手前で、見過ごされない色を残す。

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