カビは、分解者であり、共生者でもある。
だが一方で、人にとって好ましくない影響が語られる存在でもある。
その代表が、「カビ毒」や「アレルゲン」という言葉だ。
これらは恐怖を伴って語られがちだが、
まず必要なのは、何が起きているのかを正確に知ることだ。
有害性は、カビの本質ではない。
条件と関係性の中で現れる側面にすぎない。
🦠 目次
⚠️ 1. 有害性とは何を指すのか
「有害」という言葉は、
カビそのものに危険な性質が備わっているような印象を与える。
だが実際には、
特定の条件下で、特定の作用が生じることを指している。
- 対象:人や動物への影響
- 成立:量・種類・接触の仕方による
- 前提:すべてのカビが同じではない
有害性は、
性質というより、結果として現れる側面だ。
🧪 2. カビ毒 ― 二次代謝産物という性質
一部のカビは、カビ毒(マイコトキシン)と呼ばれる物質をつくる。
これは、カビが生きる過程で生じる二次代謝産物だ。
- 目的:防御・競争などと考えられている
- 性質:種によって異なる
- 重要点:すべてのカビが産生するわけではない
カビ毒は、
カビが意図して人を害するためのものではない。
環境条件や生育段階によって、
産生されるかどうかも変わる。
🌬️ 3. アレルゲン ― 反応としての問題
カビに関連して語られるもう一つの側面が、
アレルゲンとしての作用だ。
胞子や菌糸の断片が、
人の免疫系と反応することがある。
- 要因:胞子・微細な粒子
- 性質:個人差が大きい
- 成立:環境と体質の組み合わせ
ここで重要なのは、
反応の有無や強さは人によって異なるという点だ。
アレルゲンとしての問題は、
カビの存在そのものではなく、
人側の反応として現れる。
🔍 4. 有害性は一様ではない
カビの有害性は、
一律に語れるものではない。
種類、量、環境、接触の仕方。
それらが重なったときに、
問題として認識される。
多くの場合、
カビは分解者として静かに働いている。
有害性は、
関係が偏ったときに浮かび上がる側面だ。
🫧 詩的一行
カビの影は、性質ではなく、距離の取り方で濃くなる。
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