🦡 イタチ13:オコジョ ― 白く変わるイタチ科 ―

  • 分類:哺乳類・食肉目・イタチ科
  • 学名:Mustela erminea
  • 原産:北半球(ユーラシア・北アメリカ)
  • 分布:日本(北海道・本州中部以北の高山帯)
  • 体長:約20〜30cm(尾を除く)
  • 体重:約150〜350g
  • 食性:小型哺乳類・鳥類・昆虫など
  • 生息環境:高山帯、寒冷地、草原、疎林
  • 活動時間:昼夜問わず(環境により変動)
  • 保全状況:地域により減少が懸念される

イタチ科の中で、ひときわ印象に残る姿を持つ動物がいる。
オコジョだ。

夏は茶色、冬は白。
季節によって姿を変えるその体は、
環境に合わせて生き方を切り替える、イタチ科の別の可能性を示している。

オコジョは、日本では限られた場所にしかいない。
だがその存在は、イタチ科がどこまで環境に適応できるかを、はっきりと教えてくれる。

🦡 目次

🏔️ 1. 寒冷地に生きるイタチ

オコジョは、寒冷な地域に適応したイタチだ。
高緯度地域や高山帯に分布し、
雪と低温を前提に暮らしている。

体は小さいが、
被毛は密で、保温性が高い。
寒さに耐えるための設計が、細部にまで行き届いている。

同じイタチ科でも、
里山を使うニホンイタチとは、
前提としている環境がまったく違う。

🎨 2. 白くなる理由 ― 季節と保護色

オコジョの最大の特徴は、冬毛が白くなることだ。
これは装飾ではなく、明確な生存戦略である。

雪原では、茶色の体は目立つ。
白くなることで、捕食者から身を隠し、
同時に獲物にも気づかれにくくなる。

季節の変化に合わせて体色を変えることは、
環境に自分を合わせるという、
イタチ科らしい合理性の延長だ。

🐭 3. 狩りと生活の特徴

オコジョの狩りは、基本的に地表で行われる。
雪の下を走るネズミ類の気配を追い、
穴やすき間に入り込む。

体が小さいため、
狙う獲物も限られる。
だがその分、動きは俊敏で、無駄がない。

イタチ6で見た「短距離・一撃」の戦略は、
オコジョにもはっきりと当てはまる。

🧊 4. 日本での分布と現状

日本では、オコジョは主に北海道や、
本州中部以北の高山帯に分布している。

低地ではほとんど見られず、
気温や積雪条件が、生息を強く制限している。

近年は、気候変動による影響も指摘されている。
雪の量や期間が変わることで、
白い体が逆に目立つ場面も増えている。

オコジョは、
寒冷地に適応しきったがゆえに、環境変化に弱い存在でもある。

🦡 詩的一行

オコジョは、季節に身を委ねながら、色を変えて生きてきた。

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