🐬 イルカ15:カワイルカ類 ― 川に残ったイルカたち ―

【基礎情報】

  • 分類:哺乳類/クジラ目/カワイルカ上科(複数科を含む)
  • 和名:カワイルカ類
  • 英名:River Dolphins
  • 学名:Platanistoidea など
  • 分布:南米・南アジア・東アジアの大河川流域
  • 生息環境:淡水域(大河・支流・氾濫原)
  • 体長:約1.5〜2.8m(種による差あり)
  • 体重:約70〜160kg
  • 食性:淡水魚類・甲殻類
  • 活動:主に昼行性(水位・濁度で変化)
  • 社会性:低い(単独または小集団)
  • 繁殖:数年に1回出産、母子関係は比較的長期
  • 天敵・脅威:人為的影響(漁網・ダム・水質汚染)
  • 保全状況:多くの種でIUCN:絶滅危惧

イルカは海の動物だと思われている。
だが、海を離れ、川に残った仲間がいる。

濁った水、
変わり続ける流れ、
季節で姿を変える氾濫原。

カワイルカ類は、 もっとも条件の不安定な水域で生き続けてきた鯨類だ。

🐬 目次

🏞️ 1. 川という環境

川は、海よりもはるかに変化が激しい。
流速、水深、濁り、季節変動。

カワイルカ類は、 こうした変化を前提に生きている。

雨季には氾濫原へ入り、 乾季には本流へ戻る。
水の動きそのものが生活圏だ。

🔊 2. 見えない水での感覚

川の水は濁っていることが多い。
視覚はほとんど役に立たない。

そのため、 カワイルカ類は反響定位への依存度が高い。

狭く曲がった水路、 倒木や岸の凹凸。
音で距離を測らなければ、生きられない。

👤 3. 群れない生き方

川は、 大きな群れを許さない。

空間が限られ、 餌も分散している。

カワイルカ類は、 単独、または小さな集団で行動する。

これは孤立ではなく、 川に適した社会の形だ。

⚠️ 4. 人と川の変化

カワイルカ類が直面している最大の問題は、 自然の厳しさではない。

ダム、 水路改変、 汚染。

川の流れが変わると、 生きる前提が崩れる。

カワイルカ類は、 環境変化の影響を 最も直接的に受ける鯨類のひとつだ。

🌙 詩的一行

カワイルカ類は、流れとともに生きるしかなかった。

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