- 和名:メンフクロウ
- 英名:Barn Owl
- 学名:Tyto alba
- 分類:鳥類・フクロウ目・メンフクロウ科
- 体長:約33〜39cm
- 翼開長:約80〜95cm
- 分布:世界各地(日本では希少)
- 主な生息環境:草原・農地・人家周辺
- 食性:肉食(ネズミ類を主とする)
- 活動時間:夜行性
夜の闇に、白い顔だけが浮かび上がる。
丸くない。
鋭くもない。
ハート形に縁取られたその顔は、
他のフクロウとは明らかに違う印象を残す。
メンフクロウは、
フクロウ類の中でも特異な外見を持つ存在だ。
そしてその違いは、見た目だけにとどまらない。
ここでは、メンフクロウという種を通して、
フクロウの中の異端とも言える生き方を見ていく。
🦉 目次
🤍 1. 顔が違うということ ― メンフクロウ科
メンフクロウは、
フクロウ科ではなく、メンフクロウ科に属する。
この科に共通する特徴が、
ハート形の顔盤だ。
丸い顔盤を持つ多くのフクロウとは異なり、
音を前方に強く集める形状になっている。
顔の違いは、
そのまま感覚の使い方の違いを示している。
👂 2. 顔盤と聴覚 ― 極端に音を読む設計
メンフクロウは、
鳥類の中でも特に高い聴覚精度を持つ。
視覚よりも聴覚への依存度が高く、
暗闇でも、音だけで獲物を正確に捉えることができる。
- 左右非対称の耳孔
- 音を集中させる顔盤
- わずかな物音を拾う感度
これは、
開けた草原で、
隠れ場の少ない獲物を狙うための設計だ。
🐭 3. 獲物と狩り ― 草原のネズミ捕り
メンフクロウの主食は、ネズミ類だ。
低空を滑るように飛び、
地表の音を拾って獲物を探す。
視界が開けた環境では、
音による索敵が非常に有効になる。
メンフクロウは、
草原という環境に最適化された捕食者だ。
🏚️ 4. 人の建物を使うフクロウ
メンフクロウは、
納屋や倉庫、教会など、
人の建物を巣として利用することが多い。
- 高所で安全
- 人の出入りが夜は少ない
- 周囲に獲物が多い
これは人に依存しているわけではない。
草原に似た条件を、
人の環境が偶然つくっているだけだ。
メンフクロウは、
人の縁にある夜を利用して生きている。
🌙 詩的一行
メンフクロウは、顔で夜を聞いている。
🦉→ 次の記事へ(フクロウ15:小型フクロウ類)
🦉← 前の記事へ(フクロウ13:シマフクロウ)
🦉→ フクロウシリーズ一覧へ
コメント