🐬 イルカ12:カマイルカ ― 外洋を走る流線の体 ―

【基礎情報】

  • 分類:哺乳類/クジラ目/イルカ科/マイルカ属
  • 和名:カマイルカ
  • 英名:Short-beaked Common Dolphin
  • 学名:Delphinus delphis
  • 分布:世界中の温帯〜熱帯海域
  • 生息環境:主に外洋・沖合
  • 体長:約1.8〜2.4m
  • 体重:約80〜140kg
  • 食性:小型魚類・イカ類
  • 活動:昼夜を問わず回遊的に活動
  • 社会性:大規模で流動的な群れ
  • 繁殖:数年に1回出産、母子関係は長期
  • 天敵・脅威:シャチ・大型サメ・混獲
  • 保全状況:IUCN:低懸念(LC)

海が広がるほど、
イルカの姿は速くなる。

カマイルカは、
沿岸よりも沖合、
目印のない外洋を主な舞台として生きるイルカだ。

細く引き締まった体、
鋭く湾曲した背びれ。
その姿は、移動と探索に特化した設計をはっきり示している。

🐬 目次

🌊 1. 外洋という生活圏

カマイルカの主な生活圏は、外洋だ。
沿岸のような地形の手がかりは少なく、
獲物の分布も安定しない。

その代わり、
広範囲を移動する魚群が現れる。

カマイルカは、
止まることを前提にしていない。
動き続ける海に合わせて生きている。

🏃 2. 速さと持続 ― 流線の意味

カマイルカは、
イルカ類の中でも特に泳ぎが速い。

体は細く、
水の抵抗を受けにくい形をしている。

速さは、
逃げるためだけの能力ではない。
広い海で獲物を探し続けるための、
持続的な移動力だ。

👥 3. 大きな群れ ― 数で成り立つ社会

カマイルカの群れは、
しばしば数十頭から数百頭規模になる。

大きな群れは、
外洋での狩りに有利だ。
魚群を囲み、密度を高め、
一気に捕食する。

個体同士の関係は、
バンドウイルカほど密ではない。
距離を保った協調が、この社会を支えている。

🧭 4. 人との接点 ― 見えにくい距離

カマイルカは、
人の目に触れにくいイルカだ。

水族館で見られることは少なく、
沿岸に現れる頻度も高くない。

そのため、
「イルカ像」を作ってきた存在ではない。

だが、
人との距離があることは、
影響を受けていないという意味ではない。

外洋での混獲は、
カマイルカにとって大きな脅威であり続けている。

🌙 詩的一行

カマイルカは、止まらないことで、外洋に居場所をつくってきた。

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