コリデール種は、どこか控えめなヒツジだ。
極端に肉が多いわけでも、羊毛が特別に細いわけでもない。
だがその中間に立ち続けたことで、長く使われてきた。
一つの用途に偏らず、
毛と肉の両方を成り立たせる。
そのバランスこそが、コリデールという品種の本質だ。
日本でヒツジが最も広く飼われていた時代、
中心にいたのは、このコリデールだった。
🐑 基礎情報
- 分類:哺乳類/偶蹄目(鯨偶蹄目)/ウシ科/ヤギ亜科/ヒツジ属
- 品種名:コリデール種
- 学名:Ovis aries(家畜ヒツジ)
- 原産:ニュージーランド
- 用途:毛肉兼用種
- 体格:中〜大型
- 特徴:丈夫で飼いやすい、用途の幅が広い
- 毛:中程度の太さの羊毛
- 日本での位置づけ:戦後の主力品種、全国に導入
🐑 目次
⚖️ 1. 兼用種としての成立
コリデール種は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、
ニュージーランドで作出された。
メリノ系の羊毛と、
肉用種の体格を組み合わせ、
一頭で複数の役割を担えるヒツジを目指した結果だ。
専用品種ほど尖っていない代わりに、
環境や需要の変化に対応しやすい。
それが、コリデールの強みだった。
🧶 2. 羊毛と肉、その中間
コリデールの羊毛は、
メリノほど細くはないが、扱いやすい太さを持つ。
保温性と耐久性のバランスがよく、
日常使いの毛製品に向いている。
肉についても、
極端な量は出ないが、安定した品質が得られる。
コリデールは、
過不足のない性能を重視した品種だ。
🌿 3. 飼いやすさと適応力
コリデールは、丈夫で順応性が高い。
放牧中心の飼育にも、舎飼いにも対応できる。
- 寒暖差への耐性が比較的高い
- 繁殖が安定している
- 管理しやすい性質
この適応力が、
さまざまな地域で導入された理由でもある。
🇯🇵 4. 日本のコリデール
日本では、戦後の畜産振興期に、
コリデールが主力品種として導入された。
羊毛確保と食肉利用の両立を目指し、
全国各地で飼育された時代がある。
現在では頭数は減ったが、
日本のヒツジ史を語る上で欠かせない存在だ。
🌙 詩的一行
コリデールは、ちょうどよさを選び続けたヒツジだった。
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