畑にとって、カタツムリは歓迎される存在ではない。
芽をかじり、葉を削り、
作物の価値を下げる。
一方で、
カタツムリは昔から田畑の周辺にいた。
近年になって突然現れた存在ではない。
問題は、生き物そのものよりも、
農業の形が変わったことにある。
🐌 目次
🌱 1. なぜ農地で問題になるのか
カタツムリは、
柔らかく水分を含んだ植物を好む。
芽吹いたばかりの苗や、
葉の薄い野菜は、
格好の餌になる。
自然環境では、
捕食者や乾燥によって数が抑えられる。
だが農地では、
湿度・餌・隠れ場所が同時に整いやすい。
🚜 2. 農業の変化と増えやすさ
現代農業は、
効率を高めるために、
環境を均一化する。
水やり、マルチ、資材。
それらは作物にとっては利点だが、
カタツムリにとっても好条件になる。
また、
天敵となる生き物が減ることで、
個体数の調整が効きにくくなる。
🧪 3. 防除という選択
農業現場では、
被害を抑えるために防除が行われる。
薬剤、物理的除去、環境管理。
方法はさまざまだ。
重要なのは、
「完全に排除する」ことが、
現実的でも、持続的でもない点だ。
防除は、
数を抑えるための調整であり、
ゼロにする作業ではない。
🤝 4. 共存は可能か
農業とカタツムリの関係は、
常に緊張を含んでいる。
だが、
環境の作り方次第で、
被害は大きく変わる。
湿りすぎない管理、
隠れ場所の調整、
天敵が戻れる余地。
共存とは、
仲良くすることではない。
関係を制御することだ。
🌙 詩的一行
畑に現れるカタツムリは、環境の癖をそのまま映している。
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