モミジは、日本固有の文化ではない。
同じカエデの仲間は、世界各地で別の意味を与えられてきた。
赤く染まる葉は共通していても、
それをどう見るか、どう使うかは異なる。
日本が「眺める文化」を育ててきた一方で、
海外では、より実用や象徴に重きが置かれてきた。
この章では、
海外におけるメープル文化と、日本のモミジ文化との違いを見ていく。
🍁 目次
🌍 1. メープルという呼び名 ― 木の位置づけ
英語圏では、モミジは「メープル」と呼ばれる。
この言葉は、葉の美しさよりも、
樹木としての存在全体を指している。
そこでは、
観賞用と資源用の区別は、
日本ほど強くない。
メープルは、
生活の中にある木として扱われてきた。
🍁 2. 北米のメープル文化 ― 利用される樹木
北米では、サトウカエデが象徴的だ。
樹液からメープルシロップを得る文化は、
自然と密接に結びついている。
この利用は、
森林を維持しながら続けられてきた。
メープルは、
収穫と共存の対象だった。
🏳️ 3. 国の象徴としてのカエデ
カナダの国旗に描かれたメープルリーフは、
国そのものを象徴する。
それは、
特定の季節だけでなく、
土地と歴史を表す印だ。
モミジが日本で季節を担うのに対し、
メープルは、国や共同体の印として用いられている。
👁 4. 見る文化と使う文化
日本では、
紅葉は見るための対象として育てられてきた。
海外では、
利用しながら、
季節を感じる。
どちらが正しいということではない。
自然との距離の取り方が違うだけだ。
モミジとメープルは、
同じ木が、異なる文化に根を下ろした姿だ。
🍁 詩的一行
モミジは眺められ、メープルは使われながら残ってきた。
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