🦠 カビ27:カビと共存する ― 排除しきれない生命 ―

カビシリーズ

カビは、完全に排除できる存在ではない。

それは技術が足りないからでも、 管理が甘いからでもない。

カビが生きているのは、 人間の生活そのものが条件をつくっているからだ。

共存とは、 好意を持つことでも、 放置することでもない。

距離を測り続ける、 現実的な態度のことを指す。

🦠 目次

📏 1. 排除ではなく、距離の問題

カビは、 敵として語られがちだ。

だが自然界において、 完全に排除される生命は存在しない。

問題になるのは、 存在そのものではなく、 距離が近づきすぎた状態だ。

カビが視認されるとき、 それは突然現れたように見える。

だが実際には、 すでに条件は整っていた。

共存とは、 出現を許すことではない。

条件が偏らないように保つことだ。

🏠 2. 人の暮らしが条件をつくる

人が暮らす場所は、 カビにとっても住みやすい。

温度は安定し、 水分は定期的に供給され、 有機物がある。

これは偶然ではない。

人が快適と感じる環境と、 カビが活動しやすい環境は、 部分的に重なっている

そのため、 カビを遠ざけるには、 生活を見直す必要がある。

極端な清潔さではなく、 湿り気と滞留を減らすこと

共存は、 暮らし方の調整でもある。

🔁 3. 共存とは管理をやめることではない

共存という言葉は、 誤解されやすい。

管理を放棄することではない。

むしろ、 過剰な期待を手放すことに近い。

完全にゼロにする。 二度と現れないようにする。

そうした目標は、 不安を増幅させる。

現実的な共存は、 「問題にならない状態」を 維持することにある。

それは、 制御ではなく、 調整という態度だ。

🫧 詩的一行

カビとの共存は、消す技術ではなく、近づきすぎない工夫にある。

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