🦠 カビ22:医療とカビ ― 抗生物質と感染症 ―

カビシリーズ

カビは、医療の歴史の中で、 二つの異なる顔を持ってきた。

一方では、 病を抑える手がかりとして。 もう一方では、 管理が必要な存在として。

医療とカビの関係は、 善と悪の対立ではない。 状況と距離感の中で形づくられてきた。

🦠 目次

💊 1. 薬を生んだカビ ― 偶然から知識へ

医療とカビの関係を語るとき、 まず触れられるのが、 抗生物質の発見だ。

特定のカビが、 細菌の増殖を抑える性質を持つことが、 観察から知られるようになった。

それは、 自然界で行われていた微生物同士の競争を、 人が読み取った結果でもある。

カビは、 意図して人を助けたわけではない。 だが、 人はその性質を医療へと組み込んだ。

🦠 2. 管理される存在 ― 医療現場のカビ

一方で、 医療の場では、 カビは管理対象として扱われる。

清潔さが求められる環境では、 胞子の存在そのものが、 問題として意識されることがある。

ここで重要なのは、 カビが特別に危険だからではない。

医療という環境が、 極端に条件を整えた場所だからこそ、 距離が慎重に保たれている。

⚖️ 3. 医療が決める「利用」と「警戒」

医療において、 カビは常に評価が分かれる。

役立つか、 避けるべきか。

その判断は、 カビの種類だけでなく、 使い方と場所によって決まる。

医療は、 カビを排除しきることも、 無条件に受け入れることも選ばない。

関係を設計することで、 両立を図ってきた。

🫧 詩的一行

医療は、カビの力を借りる距離を、慎重に測ってきた。

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