- 分類:菌界/子嚢菌門/ドチデオミケス綱/クロカビ目/クロカビ科/クロカビ属
- 和名:クロカビ
- 学名:Cladosporium spp.
- タイプ:糸状菌(カビ)
- 分布:世界中
- 主な生息環境:室内外の表面、植物体、空気中
- 栄養様式:主に腐生(条件により弱い寄生性)
- 増殖:無性胞子(分生子)
- 代表的な見え方:黒色〜暗褐色の斑点状・薄膜状
- 人との関わり:住環境、建材表面、日常的な視認
- 備考:乾燥や低温に比較的強い
クロカビは、
多くの人が「家の中で見たことがある」カビだ。
浴室、窓枠、壁の隅。
湿り気の残る場所に、
黒い点や筋として現れる。
白や青のカビと違い、
派手に広がるわけではない。
だが、静かに残り続ける。
クロカビは、
住環境という人工的な場所に、
適応した存在だ。
🦠 目次
⬛ 1. 黒く見える理由 ― 色と構造
クロカビが黒く見えるのは、
胞子や菌糸に色素が含まれているためだ。
この色素は、
光や乾燥などの環境ストレスから、
菌体を守る役割を持つ。
- 色:黒色〜暗褐色
- 要因:色素の沈着
- 効果:耐久性の向上
目立たない色は、
結果として、
長く残ることにつながる。
🏠 2. 住環境への適応 ― なぜ残るのか
クロカビは、
必ずしも強い湿度を必要としない。
わずかな水分、
結露の跡、
目に見えない湿り気でも、
活動を続けることができる。
- 耐性:乾燥・低温
- 場所:窓枠、壁、天井
- 特徴:再発しやすい
派手に広がらない代わりに、
居座る性質を持っている。
🌬️ 3. 空気中との関係 ― 常在する胞子
クロカビの胞子は、
空気中にも多く存在する。
屋外から室内へ、
人の出入りとともに、
持ち込まれることも多い。
- 胞子:軽く、乾燥に強い
- 分布:屋内外を行き来
- 結果:再定着のしやすさ
「消えない」ように感じるのは、
常に供給されているためでもある。
🔍 4. 他のカビとの違い
クロカビは、
白カビや青カビほど、
急激に広がらない。
その代わり、
環境が変わっても、
一定の存在感を保つ。
これは、
速さよりも、耐える設計を選んだ結果だ。
🫧 詩的一行
クロカビは、消えるより先に、そこに居続ける。
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