フクロウは、変わらず夜を使っている。
人の暮らしが変わっても、
街が明るくなっても、
夜そのものの性質が揺らいでも。
フクロウは、
速さでも、声でも、数でもなく、
気配としてそこに在り続けてきた。
この最終章では、
フクロウと人がこれからどう向き合っていくのかを、
静かに考えてみたい。
🦉 目次
🌃 1. 変わっていく夜の風景
かつての夜は、暗かった。
月と星、
遠くの火、
虫の音。
今の夜は違う。
街灯、看板、車の光。
夜は「昼の延長」になりつつある。
フクロウにとって、
夜の変化は、
単なる明るさの問題ではない。
音、影、静けさ。
それらすべてが、
生き方に影響する。
🏙️ 2. 人の世界に入り込んだフクロウ
それでも、
フクロウは姿を消してはいない。
公園、寺社林、
郊外の住宅地。
人の手が完全に及ばない場所ではなく、
人の活動が少し緩む場所を選んで、
フクロウは夜を使っている。
これは、
人に依存した結果ではない。
残された条件を読む力が、
フクロウにはあるということだ。
🤝 3. 共存という言葉の実際
共存という言葉は、
しばしば美しく使われる。
だが実際には、
何かを増やすことでも、
特別なことをすることでもない。
夜を必要以上に明るくしない。
森をすべて整理しきらない。
静けさを残す。
それだけで、
フクロウは生き続けられる。
共存とは、
奪わない選択の積み重ねだ。
🦉 4. フクロウが教えてくれること
フクロウは、
何かを主張する生き物ではない。
鳴き続けるわけでも、
人に近づくわけでもない。
ただ、
夜が成立しているかどうかを、
体で示している。
フクロウがいるということは、
夜がまだ壊れていないということ。
その事実は、
人にとっても、
静かな指標になる。
🌙 詩的一行
フクロウは、夜と人のあいだで、今も境界に立っている。
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