同じ植物プランクトンでも、
淡水と海では、
その姿は大きく異なる。
水の性質が変われば、
生き方も、
残る系統も変わる。
植物プランクトンは、
水域そのものを映す存在だ。
🌱 目次
💧 1. 淡水という閉じた世界
湖や池、河川といった淡水域は、
海に比べて、
はるかに閉鎖的な環境だ。
水量は限られ、
栄養の流入と滞留が起きやすい。
そのため、
植物プランクトンの増減は、
急激になりやすい。
淡水では、
緑藻や藍藻が優占しやすい。
環境条件が少し変わるだけで、
支配的な顔ぶれが入れ替わる。
淡水の植物プランクトンは、
変化に敏感な存在として、
水質をそのまま映し出す。
🌊 2. 海という広がりのある環境
一方、海は、
圧倒的な広さと、
つながりを持つ。
水は動き、
混ざり、
栄養は場所を変えて循環する。
この環境では、
珪藻のように、
量と安定性を持つグループが、
広く分布する。
海の植物プランクトンは、
局所的に増えても、
全体としては、
比較的なだらかな変動を示す。
🔄 3. 同じ名前、違う構成
「植物プランクトン」という言葉は、
淡水でも海でも使われる。
しかし、
その中身は同じではない。
淡水で普通に見られる種が、
海ではほとんど存在しないこともある。
逆もまた同じだ。
塩分、
水の動き、
栄養の供給。
それらの違いが、
同じ役割を持つ別の存在を、
それぞれの水域で選び出している。
⚖️ 4. 水域が生き方を選ぶ
植物プランクトンは、
自分で水域を選ばない。
与えられた環境の中で、
生き残れる系統だけが、
残る。
淡水では、
変化に耐える柔軟さが求められ、
海では、
広がりの中での持続性が問われる。
植物プランクトンの違いは、
生物の違いというより、
水域の性格の違いだ。
彼らは、
水のあり方を、
そのまま形にしている。
🌙 詩的一行
水が違えば、支える姿も変わった。
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