海や湖の色が、
いつもと違って見える日がある。
赤く、茶色く、
あるいは緑に濁った水面。
それは災害でも、
異物でもない。
増えすぎた植物プランクトンの姿だ。
🧾 基礎情報
- 和名:赤潮・アオコを起こす藻類
- 英名:Harmful algal blooms(HABs)
- 分類:渦鞭毛藻・藍藻・一部の珪藻など
- 区分:植物プランクトン(生活様式)
- 分布:全球(海洋・淡水)
- 生息環境:富栄養化した沿岸・湖沼・閉鎖水域
- サイズ:数µm〜数十µm
- 栄養様式:光合成(種により混合栄養)
- 増え方:急激なブルーム
- 影響:貝毒・酸欠・水質悪化
- 観察のヒント:水色の変化、表層の濁り
🌱 目次
🌊 1. 赤潮とアオコとは何か
赤潮やアオコとは、
特定の植物プランクトンが、
短期間に大量増殖した状態を指す。
赤潮は主に海で、
アオコは主に淡水で見られる。
水の色が変わるほどの量は、
それだけ光合成が集中して起きている証拠でもある。
📈 2. なぜ増えすぎるのか
植物プランクトンは、
増える条件が揃えば、
迷いなく増える。
- 栄養塩の流入
- 水の停滞
- 適した水温
- 捕食者の不足
これらが重なると、
ブルームは加速する。
増えすぎは、
植物プランクトンの異常ではなく、
環境側の条件が作り出した結果だ。
⚠️ 3. 問題として現れる影響
増殖そのものは自然な現象だが、
人の暮らしと重なると、
問題として現れる。
- 貝毒による漁業被害
- 分解時の酸素消費による酸欠
- 景観・水利用への影響
とくに閉鎖的な水域では、
回復に時間がかかる。
被害は、
生物よりも、
人間活動の側に集中する。
⚖️ 4. 異常ではなく結果として見る
赤潮やアオコは、
自然が壊れた印ではない。
むしろ、
与えられた条件に対して、
植物プランクトンが正直に応答した結果だ。
過剰な栄養、
水の流れの遮断、
気候の変化。
それらを映し出す、
指標としての存在でもある。
増えすぎた光は、
環境の状態を、
はっきりと示している。
🌙 詩的一行
光は、与えられすぎても、色として現れた。
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