🌱 植物プランクトン13:藍藻 ― 植物ですらない一次生産者 ―

植物プランクトンシリーズ

水の色が、
わずかに濁って見えることがある。

緑でもなく、
褐色でもなく、
青とも言い切れない色。

その正体は、
藻類ですらない存在――
藍藻と呼ばれる微生物だ。

🧾 基礎情報

  • 和名:藍藻(らんそう)
  • 英名:Cyanobacteria
  • 学名:Cyanobacteria
  • 分類:原核生物(細菌)
  • 区分:植物プランクトン(生活様式)
  • 分布:全球(淡水・海水・湿地・土壌)
  • 生息環境:湖沼・河川・沿岸・表層水
  • サイズ:数µm前後(単細胞〜糸状)
  • 栄養様式:光合成(一次生産者)
  • 増え方:細胞分裂/条件により大増殖
  • 移動:基本的に浮遊(一部は滑走)
  • 捕食者:動物プランクトン(制限あり)
  • 観察のヒント:淡水表層の採水、顕微鏡観察

🌱 目次

🦠 1. 藍藻とは何者か

藍藻は、
植物プランクトンとして扱われるが、
その正体は細菌である。

核を持たず、
細胞内に複雑な構造もない。
それでも、
光を使って有機物をつくる。

この単純さが、
藍藻を極めて強い存在にしている。

🧬 2. 植物でも藻類でもない理由

藍藻は、
緑藻や珪藻とは、
系統的にまったく異なる。

  • 細胞核を持たない
  • 葉緑体を持たない
  • 細菌として分類される

それでも藍藻が、
植物プランクトンとして扱われるのは、
生き方が同じだからだ。

分類ではなく、
生活様式が、
この存在をここに置いている。

🌍 3. 地球を変えた光合成

藍藻は、
地球史において、
極めて重要な役割を果たしてきた。

約27億年前、
藍藻による光合成が、
大気中に酸素を放出し始めた。

これが、
現在の生物が呼吸できる世界を、
形づくった。

藍藻は、
目立たないが、
世界を根本から変えた存在だ。

⚠️ 4. 増えすぎる一次生産者

現代の水域では、
藍藻の増殖が、
問題として現れることがある。

富栄養化が進むと、
藍藻は急激に増え、
アオコと呼ばれる状態をつくる。

一部の藍藻は、
毒素を産生し、
水利用や生態系に影響を与える。

それは異常ではなく、
環境の変化に対する正直な反応だ。

🌙 詩的一行

植物でなくても、世界を緑にした。

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