植物プランクトンは、
自分で環境を選ばない。
光が届けば、
そこが生きる場所になり、
届かなければ、
ただ応答を変える。
環境は舞台ではなく、
生き方そのものを決める条件だ。
🌱 目次
☀️ 1. 光という最初の制約
植物プランクトンにとって、
光は資源であると同時に、
厳しい制限でもある。
水中では、
光は深さとともに急速に弱まり、
色も変わっていく。
そのため植物プランクトンは、
光が届く範囲にしか存在できない。
この「光の層」が、
水域生態系の上限を決めている。
🧂 2. 栄養がつくる分布
光があっても、
栄養がなければ、
植物プランクトンは増えない。
窒素、リン、鉄。
これらの量と供給のされ方が、
種の構成や密度を左右する。
- 栄養が豊富な沿岸・河口
- 栄養が乏しい外洋
同じ海でも、
場所によって支える藻類は異なる。
分布は、
栄養の地図に沿って描かれる。
🌡️ 3. 水温が変えるリズム
水温は、
植物プランクトンの活動速度を決める。
分裂の速さ、
代謝の効率、
季節ごとの入れ替わり。
寒冷域では、
短い期間に集中して増え、
温暖域では、
比較的安定した状態が続く。
水温は、
量よりも時間の使い方を変える。
⚖️ 4. 制約の組み合わせが姿を決める
光・栄養・水温。
これらは単独で作用するわけではない。
組み合わさることで、
特定の植物プランクトンが有利になり、
別のものが姿を消す。
環境が変われば、
支配的な種も入れ替わる。
それは破壊ではなく、
水域が持つ調整機能だ。
植物プランクトンは、
環境に従うことで、
水域全体のバランスを保っている。
🌙 詩的一行
制約の中でこそ、居場所は定まった。
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