冷たい海に、赤みがかった影が群れをなして漂っている。
一匹一匹は小さいが、集まることで、
海の景色そのものを変えてしまう存在だ。
オキアミ類は、
南極海をはじめとする寒冷な海域で、
巨大な捕食者を支える動物プランクトンである。
クジラ、アザラシ、海鳥。
その命は、この小さな体に直接つながっている。
🧾 基礎情報
- 和名:オキアミ類
- 英名:Krill
- 学名:Euphausiacea
- 分類:節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 オキアミ目
- 区分:動物プランクトン(生活様式)
- 分布:全球(特に寒冷海域)
- 生息環境:外洋・寒流域・極域
- サイズ:体長1〜6cm前後
- 食性:植物プランクトン、微小動物
- 増え方:卵生/季節的な大量発生
- 移動:群泳、日周鉛直移動
- 天敵:クジラ、アザラシ、魚類、海鳥
- 観察のヒント:南極海調査、深夜の表層採集
※本シリーズは、動物プランクトンの中心をなす甲殻類を主に扱うが、輪形動物や幼生など甲殻類以外の動物プランクトンも生活史の一部として含めて扱う。
🦐 目次
🔬 1. オキアミ類とは何か
オキアミ類は、
外洋に生息する比較的大型の動物プランクトンである。
多くの種が数センチに達し、
プランクトンとしては例外的な大きさを持つ。
とくに南極海では、
膨大な量のオキアミが海中を満たしている。
🦐 2. 群れる体と泳ぎ
オキアミ類は、
単独ではなく、群れで行動する。
- 特徴:エビに似た体型
- 行動:大規模な群泳
- 移動:日周鉛直移動が顕著
群れで動くことで、
捕食効率を高めると同時に、
捕食される側としても存在感を持つ。
🐋 3. 巨大生物との関係
オキアミ類の最大の特徴は、
巨大な捕食者の主食であることだ。
- 捕食者:ヒゲクジラ類
- その他:アザラシ・ペンギン・魚類
- 関係:量で支える捕食
クジラの巨大な体は、
一匹一匹のオキアミの積み重ねによって、
維持されている。
⚖️ 4. 海の量を支える存在
オキアミ類は、
単なる餌ではない。
- 役割:植物プランクトンの消費
- 循環:栄養塩の再分配
- 影響:海洋生態系全体
この小さな体がいなければ、
南極海の生態系は、
まったく別の姿になってしまう。
🌙 詩的一行
小さな群れが、巨きな命を支えている。
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