静かな水面の下で、数が一気に変わる。
昨日まで見えなかった存在が、
今日は無数に漂っている。
動物プランクトンの生存は、
一個体の長寿には支えられていない。
増えること、次へ渡すことが、
そのまま生き残りの条件になっている。
短い世代、早い成熟、そして爆発的な増殖。
動物プランクトンは、
時間そのものを味方につけて生きている。
🦐 目次
⏱️ 1. 世代が短いという特徴
多くの動物プランクトンは、
生まれてから繁殖に至るまでの時間が短い。
- 世代時間:数日〜数週間
- 成熟:早い
- 寿命:短命な種が多い
この短さは、不利に見えるかもしれない。
だが環境が変わりやすい水域では、
世代交代の速さが適応力になる。
🧬 2. 多様な増え方
動物プランクトンの繁殖方法は、
一様ではない。
- 有性生殖:遺伝的多様性を確保
- 単為生殖:急速な個体数増加
- 休眠卵:不利な環境をやり過ごす
とくにミジンコ類では、
環境が安定している間は単為生殖で増え、
条件が悪化すると有性生殖へ切り替える。
増え方を切り替えること自体が、
重要な戦略なのだ。
📈 3. 爆発的増殖が起きるとき
植物プランクトンが増え、
水温と栄養条件が整うと、
動物プランクトンの数は急増する。
- 引き金:餌の増加
- 結果:短期間で個体数が数倍〜数十倍
- 影響:水域全体の構造変化
この増殖は、
やがて捕食者の増加を呼び、
再び数は抑えられていく。
爆発と減少を繰り返すことが、
水域のリズムをつくっている。
⚖️ 4. 数で生き残るという選択
動物プランクトンは、
一匹一匹を守ることをしない。
- 前提:多くが食べられる
- 戦略:それでも数を残す
- 結果:世代が続く
個体としての安全より、
集団としての継続。
この割り切りが、
不安定な環境での生存を可能にしている。
🌙 詩的一行
増えることは、時間を越える方法だった。
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