水の中で最初に増えるのは、光を受け取る存在だ。
そのあとを追うように、
小さな動物たちの数が静かに膨らんでいく。
動物プランクトンは、
水域の食物網の中で、最初の捕食者として位置づけられる。
彼らが食べるのは、主に植物プランクトンである。
この関係は、単なる「食べる・食べられる」では終わらない。
増える速度、減る速度、支える力が、
水域全体の調子を決めている。
🦐 目次
🌿 1. 植物プランクトンという基盤
植物プランクトンは、光合成によって有機物を生み出す。
海や湖における一次生産者として、
すべての食物網の出発点に立っている。
- 主な種類:珪藻・渦鞭毛藻・緑藻類
- エネルギー源:太陽光
- 役割:有機物と酸素の供給
水温や栄養塩、光の条件がそろうと、
植物プランクトンは一気に増殖する。
その増加が、動物プランクトンの増加を呼び込む。
🦐 2. 食べる側としての動物プランクトン
動物プランクトンは、
植物プランクトンを直接食べる数少ない動物群である。
- 摂食方法:ろ過摂食・捕獲摂食
- 対象:単細胞藻類・小型藻類
- 代表:カイアシ類・ミジンコ類
この摂食によって、
光から作られたエネルギーは、
動物の体へと変換される。
動物プランクトンは、
光の世界と動物の世界をつなぐ存在なのだ。
🔄 3. 増える関係・抑える関係
植物プランクトンが増えすぎれば、
水は濁り、酸素が不足する。
動物プランクトンの摂食は、
その増殖を抑える役割も担っている。
- 関係:捕食と制御
- 影響:水質・透明度
- 現象:プランクトンブルーム
両者のバランスが崩れると、
水域全体の状態が不安定になる。
この微妙な関係は、季節ごとに変化し続けている。
🌊 4. 水域全体を支える役割
動物プランクトンは、
魚や大型動物の餌になることで、
エネルギーをさらに上の階層へと渡していく。
- 次の段階:仔魚・小型魚類
- 影響範囲:漁業資源・生態系全体
- 機能:エネルギー循環の中継
植物プランクトンと動物プランクトンの関係は、
単なる捕食関係ではない。
水域の健全さそのものを支える、
見えない基盤である。
🌙 詩的一行
動物プランクトンは、光の成果を、次の命へ渡している。
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